新しい働き方は、ワーママにぴったり!?

──皆さんワーキングマザーですが、働くママ目線では新しい働き方はどう思いましたか? また、理想の働き方についても教えてください。

 

伊藤さん:

前例踏襲が当たり前の職場でしたが、コロナ禍をきっかけに今後も在宅勤務が活用できるようになりました。私自身の働きやすさだけでなく、後輩たちの働きやすさのためにも、在宅勤務を「当たり前」にしていきたいです。

 

古川さん:

「会社でないと仕事ができない」という勤務体制に戻ってしまうのはもったいないと思います。もちろん、対面で仕事をすることの良さもあるので、少しずつ職場にテレワークが浸透していくことを望んでいます。

 

そのためにも、まずはテレワークを体験してみるというのが大事かもしれません。例えば、家では集中できないと思い込んでいたデザイン業務の同僚も、テレワークを始めたら考えが変わったと話していました。週4在宅、週1勤務なら自己啓発など新しい挑戦もしやすくていいなと思っています。

 

増田さん:

私は元々は時短勤務ですが、在宅でフルタイム勤務ができたことで金銭的余裕が出ました。週2回出社し、週3回は在宅で時間に束縛されない現在の働き方は、暮らしにもいい影響を与えてくれています。

 

その一方で、仕事は会社、子育ては家庭と場所を分けられるのは楽だとも思います。会社は集中して仕事ができるし、人と話せることがリフレッシュにもなるので。

今気になっているのは、在宅ができない仕事もあるということ。そもそも自宅に持ち帰れるPCがなかったり、在宅ワークに切り替えることが可能なのに、元請けの企業との力関係で出勤を求められるような人も多いのが現状ですよね。本当の意味で、みんなが働きやすい状態を作っていくということが今後の課題だと思います。

 

小林さん:

私は元々在宅ワークなので、このままの働き方を続けていきたいです。ただ、今回みなさんとお話ししたことで、企業で働いている人であっても、もっと柔軟な働き方ができるようになればいいなと思いました。実際、働き方が変わったことで仕事でも私生活でもいい変化が起きたという人が多いようなので。

 

増田さんの言うように、みんなが働きやすい社会を作るためにはどうすればいいのか、これからも考え続けたいテーマですね。 …

読者座談会では、全員が新しい働き方に満足しているという結果に。仕事の幅が広がったり、家族の時間が増えたりなど、多くのメリットが出てきました。 これまで「ワーク」に重きがおかれがちだったワークライフバランスが、「新しい働き方」の登場によっていい方向に変わりつつあるようです。

 

 

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取材・文/秋元沙織