中学を卒業して何年たちましたか。 同窓会へ参加していますか。 母校の恩師の定年退職を機に先日、中等部の同窓会が開かれました。 同窓会と聞くと、懐かしさと同時にネガティブなイメージを感じる部分もあるかと思います。ケンカ別れしたあの子との再会に躊躇したり、リア充アピールのマウンティングや自慢話、今の自分に自信がなかったり…。 働き盛り・育児真っ盛りのアラフォー世代にとって、そもそも時間を割いてまで同窓会に参加する余裕などないなんて方も多いのではないでしょうか。 今回は、実際に同窓会に参加して感じたリアルな本音をお届けしたいと思います。

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先日、恩師の退職祝いを兼ねた中学同窓会が母校で開かれました。子供も参加OK、昼食有りで会費制の同窓会。恩師数名を囲んで食事をしながら、子供たちが走り回る中にぎやかに行われました。 校舎は建て替わり、制服も変わりました。 教室の窓から見える風景だけは変わらないままでした。

 

あの頃の先生と同じくらいの年齢になってみて今だから分かることもあります。 いつも怖くて厳しくて緊張していた体育の授業。 今より共働き家庭も多くない中、主婦業も育児も…そして教職も。ライフワークバランスを整えることに必死だったであろう年齢で担任を受け持つことが、どんなに大変だったか思いを馳せることが出来るようになりました。 先生だって一人の人間であることにさえ気が付かなかった12歳の筆者には ただ、怖い先生でしかなかったけれど、あの頃も温かい目で見ていてくれたことに今更ながら気が付きました。 先生と生徒という関係から大人同士としての会話が出来るようになり、時間が過ぎることがこんなにも関係性に変化をもたらすものかと感動しました。

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同窓生同士で校舎の見学に回り、子供たちは広い校舎を走り回りました。 子供も一緒に参加していることから服装や持ち物にこだわることもなく、あるがままの今の状態で参加ができる同窓会だったように思います。

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CHANTOママライター/中谷絢子

毎日の仕事に家事に育児に…一日があっという間に過ぎて、目の前のやらなきゃいけないことが山盛りの中、わざわざ同窓会に参加する意味。ママ友でもなく、同僚でもない同級生との再会・恩師との再会はあの頃に時間が巻き戻って、同窓会に参加したからこそ必死な今を俯瞰することができるように思います。あの頃描いていた将来とは違っているかもしれないけれど、今は今で忙しくても幸せで、それはそれで悪くはないって思えます。 私にとって同窓会は自分を見つめなおす時間にもなりました。 同じ制服を着て、同じ教室で過ごした同級生。 かけがえのない時間を共に歩んだ友達に会いに、同窓会へ参加してみませんか。