新型コロナウイルス感染症の流行で、これまで以上に「感染予防対策」に、注意が払われる時代となりました。政府通達でも、基本的には「インフルエンザ予防と同様の予防方法の徹底」が、感染予防の鍵だとされています。 マスクの着用や手洗いうがいには、気をつけている人も多いと思います。しかし、さらなる予防のために大切なのが、実は「歯みがき」や「口腔ケア」だということは、ご存知でしょうか? 今回は、「ウイルス感染予防と口腔ケアの関係性」について、詳しくご説明いたします。
最近の塊「歯垢」が石灰化して「歯石」になる
歯みがきや口腔ケアをおろそかにしていると、むし歯や歯周病の原因菌が繁殖して「歯垢
(プラーク)」となります。そう、歯垢は〝食べ物のカス〟ではなく「細菌の塊」なんです。 歯の表面に付着している、白色または黄白色のネバネバした物質が「歯垢」ですが、この歯垢1mgには、なんと1億個以上の細菌が存在しています。
そして、歯に付着した歯垢が、石灰化したものが歯石です。歯石になってしまうと、セルフケアでは取ることが難しくなります。 また、歯石の表面はでこぼこしているので、細菌がつきやすく、さらに繁殖するという悪循環に入っていきます。
だからこそ日頃から、歯みがきで、歯についた細菌の塊「歯垢」を除去することが大切なのです。 歯垢は、歯の表面に強く付着しているので、うがいだけでは取れません。歯ブラシやデンタルフロスを使って、しっかり取り除くことが大切です。