治療の適切さ、人間性…さまざまな面で疑問が残る医師のことを指す〝ヤブ医者〟という言葉があります。一般的なイメージの〝ヤブ医者〟も、医療従事者から見ればそうでないことも多々あります。 よい医師の診療を受けることは病気を治し、健康を守るための第一歩。そこで今回は、現役医師が「注意が必要な医者」の特徴について詳しく解説します。
間違った診察・治療を行う医師はいる?
一般的に〝ヤブ医者〟といえば、間違った診断をしたり、意味のない治療をする医師…といったイメージが強いでしょう。ですが少なくとも筆者は、そのような絵にかいたような〝ヤブ医者〟に出会ったことはありません。 医師になるには、6年間の医学教育を受け、厳しい試験を突破することが必須。さらに、正式に「医師」になった後も厳しい鍛錬は続いていきます。 専門医資格などを得るには、卒業後も試験が必要なうえ、その後も所定の講習や学会に参加する必要があります。医学は日々進歩していくもの、医師には医学的知識や技術をアップデートすることが定められてるのです。 さらに、近年では医療ミスなどによる訴訟も多くなっていますので、医師が診察・治療を行う際は、細心の注意を払ってミスを防ぐのが通常です。 もちろん熟慮しながらも、行った診断や治療法が適切なものではなかった…ということは、どんな名医にもあること。ですが極端に誤りが多く、患者さんを危険にさらすような医師は、まずいないと筆者は考えます。