【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】
ライター名:草間小鳥子
「プレプレ保育」、ご存知ですか?幼稚園によっては、満2歳からの未就園児を対象としたクラス「プレ保育」があるところがありますね。早めに園生活を体験することで環境に慣れることができたり、就園後のミスマッチを防ぐことができたり、なかにはプレへ通っていると優先的に入園できるなど、さまざまな目的があります。「プレプレ」保育は、そのプレ保育よりも前、つまり、満1歳児を対象とした保育です。実施している幼稚園は多くはありませんが、未就園児のお子さんをお持ちの方で、プレ保育も視野にいれていらっしゃるのであれば、希望の幼稚園がプレプレ保育を行っているか、早めに調べてみるといいかもしれません。というのも、私の息子は1歳9ヶ月の頃からプレプレ保育へ通っており、そのメリットを実感しているからです!
一時保育や幼児教室とはどう違うの?
一時保育と異なる点は、定期的に通園するところです。その幼稚園によって仕組みは違いますが、例えば、息子が通っている幼稚園のプレプレ保育は、週に一度。保育時間は、幼稚園よりも短い一時間ほどです。わずかな時間ではありますが、一年間続けることで、「挨拶〜入室〜お遊び〜おやつ〜退室」までの一連の習慣が自然と身につき、おなじ顔ぶれのクラスメートと触れ合うことで、仲間意識や社会性が育まれます。母子分離も、スムーズでした。
幼児教室と違うところは、幼稚園のイベントに参加できたり、園児と触れ合う機会があるところ。運動会や文化祭に参加すると、その幼稚園の雰囲気を肌で感じることができるし、通うたびに幼稚園児の子や保護者の方々の様子を実際に見ることができます。息子ははじめての運動会で競技に参加し、幼稚園児さんにやさしくしてもらったことが、とてもうれしかったよう。
通う前に、迷ったこと
「まだ2歳前なのに、幼稚園は気が早すぎるのでは?」「1歳は成長も個人差が大きいし、危険はないだろうか……」「月謝も安くないし、もったいないかも」通園を決めるまでには、たくさんの悩みがありました。ただ、息子の場合は、それらの心配はすべてプラスに働いたようです。
たしかに、2歳前での保育は必須ではないかもしれません。それでも、息子の通う園は、自宅にはない遊具や教具に触れることができ、滅多に触れることのない道具で工作をすることもできます。また、鳥や魚など動物とも触れ合うことができ、家ではなかなか体験できないことを定期的に楽しむことができています。
1歳代では成長度合いも違いますが、5〜6人の子どもに対し、2〜3人の先生が細かく気を配ってくださり、それぞれのタイミングでトイレに誘うなどしてくださいました。小さかった息子が、だんだんと「お友だち」という感覚を身につけて行く様子は、うれしい成長でした。
月謝は、通わないことに比べれば出費ではありましたが、自動的にひとつ上のプレ保育へ進学できるので、改めて入学金を払う必要がありません。
※幼稚園によって異なりますそう考えれば、満2歳児向けのプレ保育から通うのと、経費に関してはそこまで違いはありません。
プレプレ保育の、メリット・デメリット
それでは、改めて、実際に通ってみて感じたメリットとデメリットをまとめてみます。
メリット
・定期的な通園の習慣がつく・仲間意識や社会性が育まれる・家庭ではできない体験・幼稚園の行事に参加でき、園生活を想像しやすい・片付けやトイレの習慣が身に付いた・同じ年齢の子の様子に刺激を受ける・母子分離がスムーズ・プレ保育へ自動的に進学できる
デメリット
・月謝がかかる(プレ保育の入会金と帳消しの場合も)・保育時間が短いので、一時保育のような利用はできない・週の一日が拘束される・よく風邪をひく時期に月の大半を通えないことも・成長著しい時期なので、指定の上履きがすぐにサイズアウトする・年齢的に「集団保育やお勉強」という雰囲気ではない
いかがでしょうか?積極的な生活習慣の学習やからだ作り、早期教育などを念頭に置いておられるご家庭にとってはニーズは異なるかもしれませんが、「幼稚園の雰囲気をより身近に感じてみたい」「気軽に友だちを作りたい」といった方には、プレプレ保育はぴったりかもしれません。願書の時期などはなく随時募集、体験入園や見学はいつでも受け付けているというプレプレ保育実施の園もあるので、気になった方は、ぜひ早めに調べてみては。