水いぼにかかりやすい子の特徴
私たちの皮膚は、いくつかの層でできています。そのうち最も外側にある「角質層」は、古くなった細胞が折り重なっている部位。 カサカサやゴワゴワなど、お肌トラブルの原因ともなる角質層ですが、皮膚の内部に水分を保持する〝パッキング〟のような役割があります。 これにより紫外線などの刺激から肌を守り、細菌やウイルスなどの侵入を防ぐバリアのような働きも担っているのです。 子どもは角質層のバリア機能が未熟なため、大人よりも皮膚の感染症になりやすいもの。特に乾燥肌の子やアトピー性皮膚炎の子は、バリア機能が通常よりも低下しやすいものです。 このため、ひとたび皮膚にウイルスが付着すると、水いぼを発症しやすいと考えられています。また、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の子は皮膚のかゆみが生じやすく、無意識のうちに皮膚を掻きむしってしまうことも。 すると、潰れた水いぼから漏れ出たウイルスが別の場所に感染し、ひどい場合には、全身の広い範囲に皮疹ができてしまうことも少なくありません。