なんとなく身体がだるい、立ちくらみがする、ちょっと動くと息切れや動悸がする…貧血症状に悩まされる女性は少なくありません。 女性は毎月生理で一定の血液を失うため、男性より貧血になりやすく、特に妊娠・出産を経験する年代の「4人に1人は貧血」であるとのデータもあります

(※1)

この女性の貧血の原因として多いのが「子宮筋腫」。放っておくと貧血が進行して日常生活が困難になることも。子宮筋腫について詳しく解説します。

子宮筋腫ってどんな病気?

 

iStock/takasuu

 

子宮筋腫とは、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍

(こぶ)のことです。 「腫瘍」と聞くと驚く方が多いかもしれませんが、子宮筋腫は珍しい病気ではなく、30歳以上の女性の20~30%に見られるとされています(※2)

がんのように急激に大きくなったり、他の部位に転移したりすることはありませんが、時間をかけて徐々に大きくなっていくと様々な症状を引き起こすようになります。 どのようにして子宮筋腫が発生するのか、明確なメカニズムは解明されていません。 しかし子宮筋腫は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が急激に減少する、閉経後に小さくなっていく特徴があるため、発症や筋腫の成長に関与していると考えられています。

 

>>NEXT 子宮筋腫の症状とは?