総合ディスカウントストア「驚安の殿堂 ドン・キホーテ」を展開する株式会社ドン・キホーテが、3月24日に“オフプライスストア”をオープン。あまり聞き慣れない店舗形態ですが、アパレル業界では「オフプライス事業」が大きな注目を集めています。

 

ドン・キホーテが取り組むアパレル革命

ドン・キホーテの“オフプライスストア1号店”としてオープンしたのは、愛知県丹羽郡の「オフプラMEGAドン・キホーテUNY大口(おおぐち)店」。メンズ・レディース向けカジュアル衣料やアクセサリーなど、約3万3000点のアイテムが取り扱われています。同店を皮切りにして、今年中に複数店舗を出店する予定になっているそう。

 

ドン・キホーテが新たに参入した「オフプライス事業」では、海外を中心としたアパレルメーカーやブランドなどが大量に抱えている“余剰在庫”に着目。廃棄・焼却などの方法で処分される予定の商品を買いつけ、高い値引き率で再販売するという事業内容です。

 

事業参入の背景にあるのは、アパレル業界が抱えた“廃棄・焼却処分”による環境問題。毎年の流行を予測した上で必要以上の商品を生産せざるを得ず、一定量が消費される一方で売れ残りの多くは廃棄・焼却処分の道を辿っていました。

 

ドン・キホーテではオフプライス事業について、“循環型社会を形成するサステナブルな活動”に位置づけ。魅力あるさまざまな商品を買いつけ、宝探しのような感覚でお気に入りの1点を見つけられる環境を創造していくようです。