これまで処方されていた薬と同じ有効成分を含むものの、2~5割程度の価格の「ジェネリック医薬品」。現在、国は医療費削減に向けてジェネリック医薬品の使用率アップを目指しているところです。しかし効果やお得な理由について、よく知らないまま使用している方も多いのではないでしょうか? ジェネリック医薬品について詳しく解説します。
ジェネリック医薬品ってどんな薬?
ジェネリック医薬品とは「後発医薬品」のこと。その名の通り「新薬(先発薬)」に遅れて製造販売が開始される薬のことです。 私たちが服用しているさまざまな薬は、製薬会社が長い年月と多大な労力をかけて開発したもの。その開発費用は数百~数千億円にも及びます。 そのため新しく開発された薬には20~25年の特許が認められており、その間、他の製薬会社は同一成分を含む薬を製造販売することはできません。
そして特許期間が終了すると、他の製薬会社からも同一成分を含む薬を販売することができるようになります。これが「ジェネリック医薬品」というわけです。 ジェネリック医薬品に使用する有効成分は、すでに新薬を開発する段階で有効性や安全性がしっかり立証されたもの。味やフレーバーなどにバリエーションをつけるなど、飲みやすさや使いやすさを追求しても、新たな開発費用は1億円程度。 新薬と比べて元手が圧倒的にかからないため、新薬より2~5割程度安く販売することが可能になるのです。