2020年東京パラ五輪に向けて、様々な施設のバリアフリーが進められている昨今。多くの人々が行きかう鉄道の駅構内も、円滑な移動ができるよう改良が進んでいます。そこで今回は、鉄道各社がおこなっているバリアフリー対策の数々を見ていきましょう。
「東京メトロ」のバリアフリー対策
まずは1日に平均約750万人以上の人々を輸送している「東京メトロ」。昨年12月に公表された「移動等円滑化取組計画書」によると、ホームと車両の段差や隙間を少なくするバリアフリー対策が進められているそうです。これにより車いすなどでの乗り降りがより円滑に。段差・隙間の解消は、「銀座線」や「丸ノ内線」といった路線の各駅で実施されます。
現状車いす利用者のほとんどは、乗り降りする際に駅員の介助が必要。事前に予約をしたりと利用者の手間も少なくなかったため、「東京メトロ」のバリアフリー対策には「車いす利用者が単独で自由に乗り降りできるようになるかも!」「車いす利用者にとって、鉄道が“乗りたい時に乗れる”乗り物になるといいな」といった期待が寄せられていました。
さらに「東京メトロ」は2021年度までに、丸ノ内線・日比谷線・有楽町線・副都心線・半蔵門線の5路線でフリースペースを導入。新型車両や既存車両のリニューアルに合わせ、車いすスペースと同じように使える広々とした車両を整備していくそうです。