災害時は、普段とは違う環境におかれるため体調を崩しやすくなるもの。防災グッズと一緒に、常備薬を準備する必要があります。災害時に起こりやすい「風邪」「胃腸の不調」「下痢」「便秘」といったケースを想定して、薬剤師がおすすめする「常備薬の用意のしかた」をご紹介します。

 

 

1.常備したい3種の「飲み薬」

 

iStock/Yasuko Inoue

 

 

 

<総合かぜ薬>

災害時の状況によっては室温管理ができなかったり、疲れが溜まったりと、かぜをひきやすくなる可能性が高まります。災害に備えて常備しておきたい総合かぜ薬は以下の2種類です。

●鼻水止め作用のある「抗ヒスタミン薬」
抗ヒスタミン薬は、眠気の副作用がでることがあります。この副作用を利用して、睡眠を確保することができるかもしれません。 ●子どもから大人まで使える「粉タイプ」
総合かぜ薬にはたくさんの商品がありますが、粉タイプのものであれば、1歳以上から大人まで飲める商品もあるので便利です。 年齢に合わせて、いくつかの薬を常備しておくのがよいと思います。