今年1月に、とあるTwitterユーザーが“他人の身体を勝手に触る子ども”にまつわるツイートを投稿。その時のエピソードを語り、ネット上からは「こういう教育の仕方ができる大人になりたい」といった声が続出していました。

友達に抱きつく娘への神対応が話題

注目を集めたのは、友人宅を訪れたという女性のつぶやき。友人の娘さんがいきなり抱きついてきたのですが、友人の旦那さんは「『いいよ』と言われてないのに身体に触っちゃダメだよ」と注意したそう。

 

娘さんが「なんで?」と聞くと、旦那さんは「パパが〇〇ちゃんの物を勝手に触ったら、『私の物だから勝手に触らないで』って言ったよね? それと一緒で、勝手に人の体に触るのはダメなんだよ」と優しく説明。旦那さんの諭し方を見た女性は感心したといいます。

 

この話にSNSなどからは、「こういう考え方って大事なんだけど、自分の子どもだとスルーしてしまいそうだから覚えておこう」「怒って注意するわけでもなく、『なんで?』を解決してあげてるし良い注意の仕方だね。大人の私も納得したもん」といった声が上がっていました。

大人も許可のないスキンシップに気をつけて

ネット上には“人懐っこい子”で済まされないような話を明かす人もいます。体験談として、「幼稚園で後ろから抱きつかれたので息子だと思ったら、違う子だったことがある…。その子のお母さんはお喋りに夢中になってました」という声が。

 

同じような事例は多く、「幼稚園へお迎えに行ったら、男の子が先生をベタベタ触ってた。お母さんは『先生が本当に大好きで』と微笑むだけ。結局私が引き剥がしたことがあります」との声も寄せられていました。

 

また、自分の子どもが他人に抱きついてしまうという女性も。彼女は「うちの息子も他人との距離感がつかめてないから、初対面の人にでも抱きついてしまう。『勝手に触られて嫌な人もいるからやめてね』と子どもに言って引き剥がしてから、相手にはキチンと謝ってる」と明かしています。

 

子どもの事例ばかり見てきましたが、「私の夫は初対面の親戚の赤ちゃんを無言で抱き上げたことがある。私と仲の良い親戚でおおらかなお母さんだから笑って終わったけど、夫には注意しておきました」といった声も。大人でも似たような事例は発生しているようですね。

親子のハグは健やかに育つ!とはいえ伝え方には注意を

子どもが勝手に他人へ抱きつくのは注意が必要ですが、親子同士のハグは絆が深まるきっかけに。アサヒ飲料株式会社は2018年に、「親子間のハグの実態」について調査を実施しています。

 

同調査の対象は、子どものいる30~50代の男女1880名。まず「子どもにハグをしているか?」を調べたところ、「している」が65.9%で半数以上という結果が判明しました。

 

続いて「ハグをしている」人に「子どものカラダとココロが、同年代の子どもに比べて健やかに育まれていると感じますか?」と質問。その結果、「とても感じる(42.5%)」と「やや感じる(46.1%)」を合わせた88.6%の人が、自分の子どもは健やかに育っていると答えています。

 

また「同年代と比べて、親子の関係がよいと思いますか?」と聞くと、「子どもにハグをしている」親の45.3%が「とても感じる」と回答。一方で「子どもにハグをしていない」親は25.9%が「とても感じる」と答え、19.4ポイントも差が出たことがわかりました。

 

親子では積極的にハグしていきたいところですが、他の人に勝手に抱きつくのはやはりNG。しかし諭し方によっては、子どもが「抱きつくこと自体がダメ」と勘違いしてしまうので注意してくださいね。

 

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文/河井奈津

参照/アサヒ飲料株式会社「親子間のハグの実態について調査」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000030687.html