©︎2019映画「太陽の家」製作委員会

 

—— 信吾の性格はどうですか?

 

飯島さん 

信吾みたいなタイプ、嫌いじゃないです。厄介なことに、私、手のかかる男性が好きなんです。多分、母性本能が強いのかもしれないです。守りたくなっちゃうんですよね。

 

—— 手がかかってめんどくさいって思わないんですか?

 

飯島さん 

全然思わないです。

 

—— 甘え放題ですね(笑)。では、信吾のように他の女性の子どもを連れてきて面倒をみるというのは許容範囲ですか?

 

飯島さん 

多分、信吾という人はずっとこうやって生きてきた人。綺麗な女性も好きだし、子どもも好き。だからといって綺麗な女性の子どもだから連れてきたわけではない。困っている人を放っておけない性格で、無限の愛に溢れている人なんだと思います。信吾が芽衣のことをすごく好きなのはわかるけれど、どんなに好きになってもこの二人はいわゆる男女の関係にならないのも、妻には分かるんです。だからこそ、受け入れられるのかもしれないけれど。

 

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—— なるほどです。やっぱり美沙希って(器の)大きい人ですね。こんなことを許せるのだから、小さいことなんてまったく気にしなそうです。

 

飯島さん 

「しょうがない!」って思うと気が楽になりますよ。育ってきた環境も歩んできた人生も違う二人が、たまたま出会って一緒になったのだから、違って当然なんです。期待するから裏切られた感が強くなるわけで、期待しなければいいんです(笑)。

 

人間が人間を正そうなんて厚かましいし、おごった考えだし、そもそも100パーセント無理な話。相手に求めるくらいなら、自分でやってしまえばいいだけのことって思っています。