冬になると「いくら寝ても眠い」「やる気が出ない」という人も少なくないようですが、このような症状を放置しておくと慢性化してしまうケースも。今回は「ウインターブルー」と呼ばれる、季節型うつについて紹介していきましょう。
ウインターブルーの症状とは?
以前放送された『スッキリ』(日本テレビ系)では、冬に気をつけたい「ウインターブルー」について特集。番組に出演した「浜松町こころのステーション・クリニック」院長の石井辰弥先生は、ウインターブルーについて「いわゆる季節性の感情障害。“冬季うつ”と言われるものでもあります」と解説していました。
石井先生曰く、ウインターブルーは通常のうつと同じように「気分が落ち込む」などの症状が見られるのだそう。一方で通常のうつとは違うところもあり、「食欲が旺盛になる」「過眠」といった症状が表れます。
原因はまだ解明されていませんが、“太陽の光を浴びる時間”が関係しているとの説も。人間の体は日光を受けると“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンが増えるのですが、日照時間が減少することでセロトニンが減少してしまいます。
その結果、やる気や元気が出づらくなってウインターブルーに。石井先生は「日本での発症率は約2%」「女性の方が、男性より3倍多いと言われています」とも語っていました。
女性のホルモン動態が男性と違うため、発症率に差が生まれるとのこと。また「女性は月経や更年期障害をはじめとして、ホルモンの働きが気分に影響されやすい」とも指摘しています。