痴漢犯罪を抑止するためのツールとして話題の“痴漢抑止バッジ”。2019年におこなわれた「第5回痴漢抑止バッジデザインコンテスト」では、500件以上もの応募がありました。受賞作品にはどんなデザインが選ばれているのでしょうか?

 

“痴漢抑止バッジ”のコンテストに応募者殺到

被害者が大きな“心の傷”を負う痴漢犯罪。被害を未然に防げるよう、女子高生のアイデアをもとに“痴漢抑止バッジ”は生まれました。缶バッジに使われるデザインは、2015年より開催されている「痴漢抑止バッジデザインコンテスト」から選出。毎年多くの作品が集まっています。

 

また審査には中学生や高校生も参加しており、防犯意識を高めるだけでなく“大人に相談できる関係性”の構築を目指しているそう。第5回目を迎えた2019年のコンテストには、全国から581件の作品が集まりました。

 

最終審査を経て受賞した作品は5つ。どの作品にも「痴漢は犯罪です」や「私たちは泣き寝入りしません」という言葉が。また痴漢抑止への効果だけでなく、カバンにつけやすいような“デザイン性”も配慮されています。

 

例えば最優秀賞に選ばれた缶バッジには、中央にスカートを捲ろうとしているカワウソのイラストが。 デザインをした人は、「この缶バッジは『カワウソ、カワイイ』というダジャレから生まれたもの」「どんな人間でもしていいことと駄目なことがある」とコメント。続けて「痴漢被害を増やさないために、誰でもつけやすい痴漢抑止バッジがもっと広まってくれると嬉しいです」と痴漢抑止活動へのメッセージを綴っていました。