全身状態から「いい熱」「悪い熱」の判断を

 

生後3か月以上になると、子ども自身の免疫機能が少しずつついてきます。そのため感染症にかかっても、自身の免疫機能でウイルス、細菌を攻撃し、自然治癒することが増えます。

熱が出ても、鼻水、咳が出ていても、ただのかぜなら数日~1週間、長くても2週間で治るはず。子どもたちは、このような〝軽い感染〟をくり返すことで、さらに免疫機能を高めていくのです。

 

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ただ、3か月以上になったからといって、重症感染症のリスクがなくなるわけではありません。 その判別のポイントのひとつが、母乳やミルクの飲み具合。

「おっぱいや哺乳瓶に口をつけているのに、ほとんど飲んでいない場合や、飲んでもすぐに吐いたり咳き込んだりしてしまう場合は、重症感染症の可能性があります。

顔色もあわせてチェックし、元気がなくぐったりしているようなら、すぐ小児科に連れていきましょう」(金子先生)

 

1歳以上の幼児、学童期の子どもでも、基本の考えかたは同じ。「水分がとれているか」「食欲はあるか」「顔色が悪くないか」をよく見て、全身状態を判断します。