「思春期になれば自然に痩せる」と、子どもの肥満を放置していませんか? 子ども時代の肥満は将来的に糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなることが分かっており、幼児期からの肥満対策は大切なことです。子どもの肥満の問題点と対策について、詳しく解説します。
子どもの肥満の基準は?
肥満の程度を表す指標は、一般的によく用いられる「BMI」をはじめ、たくさんあります。 しかし、子どもの体型は急激に変化するのもです。生後半年ほどは急激に体重が増加し、その後、増加スピードは徐々にダウン。
5歳を迎えた頃に、再びアップするのが一般的なパターンです。このため子どもの場合、肥満度を示す指標は、月齢や年齢によって評価の仕方が異なります。 日本小児内分泌学会によれば、子どもの肥満度は、下記の計算式を用いた値(%)で評価されます。(実測体重-標準体重)/標準体重×100(%)
幼児では、15%以上を「太り気味」、20%以上を「やや太り過ぎ」、30%以上を「太り過ぎ」とします。 学童では、20%以上を「軽度肥満」、30%以上を「中等度肥満」、50%以上を「高度肥満」とします
(※1)。 標準体重は性別・年齢・身長によって異なり、母子手帳などにグラフ化されています。 参考にしながら、まずは子どもの肥満度をチェックしてみましょう。