生理の時期じゃないのに少量の出血がある、毎月決まって下腹部が痛くなる。そんな症状は、それはもしかしたら「排卵痛」や「排卵出血」かもしれません。痛みに出血となると、心配になりますが…放っておいていいのでしょうか? 正しい知識と対処法を知りましょう。

 

 

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「排卵」のメカニズム、知ってますか?

 

排卵は、妊娠する上で欠かせない大切な現象です。思春期を迎えてから閉経まで、女性には「性周期」と呼ばれる身体のリズムがあります。

これを司るのは、卵巣から分泌される「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる二種類の女性ホルモンです。

毎月やって来る生理は、妊娠に向けて増殖・成熟した子宮内膜が剥がれ落ちたもの。

生理が始まると卵巣からはエストロゲンが盛んに分泌されるようになり、次の妊娠に備えて子宮内膜を新たに増殖させ、卵巣内の卵子を成熟させる作用を発揮します。

そして生理が始まってから2週間ほど経つと、卵巣内の「卵胞」と呼ばれる袋の中で成熟した卵子が、受精に向けて飛び出します。この現象が「排卵」です。

 

引用:日本体育大学「月経周期とは」

 

 

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