公共の場でも子どもが騒ぐのは、ある程度は仕方のないことです。でも最も困るのが、病院の待合室。他の患者さんのためにもなんとか静かにさせたいものですが、待ち時間が長引くと、退屈して騒いだりグズったり、兄弟喧嘩を始めてみたり…。お手上げ状態の子どもをなるべく静かに待たせる方法を、ママ看護師がアドバイスします。
そもそも静かに待たせるのは至難の業
混んでいる病院だと、待ち時間が1時間以上はザラ。年齢や性格にもよりますが、子どもを長時間静かに待たせるのは、とても困難なことです。 少し語弊があるかもしれませんが、グズったり騒ぎだしたりすることは、ある意味「当たり前」のこと。まずは、これを念頭に置きましょう。 筆者は8・4・1歳の子育て中なのですが、病院勤務と育児の経験を生かし、「病院で子どもを静かに待たせる」ための手を尽くしています。 その方法をご紹介します。
このときばかりは「ご褒美いっぱい」でも
まずは「病院で静かにすべき理由」を説明することから始めましょう。 言葉が通じる3歳くらいから、子どもの理解度に応じた言葉で、繰り返し何度も伝えてください。 「病院には病気で辛い人が来ていて、あなたが騒ぐともっと辛くなっちゃう。だから静かにしようね」といった感じです。
続けて、待ち時間を飽きずに過ごす工夫です。子どもの集中力はせいぜい15分程度。 お気に入りの絵本を読む、可能なら小さな音で動画を見せる、しりとりや手遊びをするなど…次々繰り出す「あの手この手」が必要です。 病院へ向かうときは、思いつく限りの〝お楽しみ〟をバッグに詰め込んでいってください。 状況が許せば、受付で待ち時間を確認したうえで散歩に出たり、飴やジュースなどを少し与えたりもしました。
さらに子どものやる気を高めるため、このときばかりはご褒美もひとつの手。 現に、病院で働いているときも「病院で静かにできたらご褒美ね」と話しかけているママをたくさん見かけます。 わが家では「病院で静かに待つ」ことができたら、帰り道のパン屋さんで、好きなパンをひとつずつ買ってあげることにしています。 特に、つき添いで連れている兄弟などはグズリやすいものですが、この方法は意外と有効ですよ。 このとき注意したいのが、ご褒美はジュースやシールなど、高額でないものにすること。 そして病院に行く前にルールを説明して、一貫性をもって対応することだと思います。