パートナーが「似たもの同士」のデメリット
「似ている人」を選ぶと共有できることが多い反面、今度は「違うところ」があったときに、かえって目立ってしまうというデメリットがあります。 似ていると「常に同じことを考えている」と思ってしまいがちなので、違ったときに大きなショックを受けたり、諍いが大きくなって収拾がつきづらくなることも。 たしかに「お互いの意見」が衝突することは少ないのですが、その分、一度衝突するとかなり大ごとになってしまうケースが多いので注意が必要です。 パートナーとは「同じことが多い」だけで、「なにもかも同じ」だと思わないほうがよいでしょう。
またお互いの価値観が似ている場合、「新たな視点」を持つことが難しくなります。 なにかしらの困難に直面したとき、ふたりで同じ方向を向いて悩んでしまい、なかなか抜け出せなくなることがあるのです。 こういったときには第三者に相談するなどして、夫婦だけで抱え込まないようにしたほうがよいかと思います。
筆者の経験上、ご自分たちでは「似ていない」と思っている夫婦にも、案外「似ているところ」がたくさんあることが多いです。 「類似性の法則」は目で見えるところだけではなく、本院には気づかないもっと深いところにも作用しているのかもしれませんね。
文:矢島みさえ