子どもの「誤飲」とは、主に有害・危険な異物を飲み込んでしまうことを言います。 目についたものを何でも手に取って、口に入れるようになる生後5か月頃から、4~5歳までは注意が必要です。とはいえ育児に「まさか」はつきもの…もし、子どもが誤飲したとき、どう行動すればいいのでしょう。
子どもが誤飲しやすいもの
厚生労働省の調査報告
(※1)を見ると、子どもが誤飲するものは「たばこ」「医薬品・医薬部外品」「食品」の順に多いことがわかりました。 親がどんなに気をつけていても、一瞬目を離した隙に「ヒヤッ」とする事態は起こってしまうもの。子どもは、大人が考えもつかないようなことをするもの。 昨日まで届かなかった場所に急に手を伸ばしたり、引き出しを開けたり、キャップを回して口に含んだり…子育てに「まさか」の事態は日常茶飯事です。
誤飲した!まずは「状況把握」
子どもの様子から「もしかして誤飲した?!」と思ったときは、以下をチェックしてください。
●口に何かを含み、モグモグ動かしている
●よだれがダラダラ出ている
●口や手から臭いがする(タバコや洗剤など)
●飲み込んだらしきものの数や量が減っている
誤飲の現場を見るととても慌ててしまいますが、まずはできる限り冷静かつ迅速に対応しましょう。
「いつ」「何を」「どれくらい」飲んだかを把握することは、この後の対処方法を決定する上で、とても必要な情報です。タバコは吐かせるのが基本ですが、薬品などは飲んだ種類によって、吐かせていいものと悪いものがあります。 また水や牛乳も、飲ませていいときと悪いときがあり、自己判断で処置に当たるのは危険。
「日本中毒情報センター」や
「子ども医療でんわ相談(#8000)」などの相談機関に電話して、状況を正確に伝えてください。 そのうえで、応急処置が必要な場合は指示に従って処置を行い、医療機関を受診しましょう。