【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】

                       

ライター名:テンちゃん

 

20170823-1

私は、昔、ひとり暮らしを始めたころ、洗濯機も掃除機もない部屋に住んでいました。なんと布団も持っていませんでした。いま考えると、流行りのミニマリストだったのかしら?とも思いますが、単純に、ものを持ちたくなかったのです。そういう気分だったんです。衣服とバッグはスーツケースに収まる分だけに厳選して、それをキープしていました。そして、身長158cm、体重47kgと、いわゆるモデル体重(美容体重)でした。ものを持たない暮らしとキレイにはどんな関係があるのか、当時を振り返って、どうして痩せていたのか検証したいと思います。

 

食べ物は「旬のものを、シンプルな調理で」

 

当時は、毎日の食事も至ってシンプル。地元で採れるトマトと近所の養鶏場の卵が主食でした。それにバナナと、デパートで買うチーズと生ハムをときどき添える程度。バナナと生ハム、モッツァレラチーズのサラダ(味付けは塩こしょうオリーブオイル)やトマトと卵のオーブン焼きチーズがけなど、サッと作れる料理がほとんどでした。シンプルに調理した料理だと、やはり痩せやすいと思います。たまに外食やコンビニの弁当を食べると強い刺激を受けるほど、舌も繊細に変わりました。だんだん、そういう食べ物を受け付けない舌になり、自炊の方が快適になっていくことで、痩せやすい食生活になっていきました。調理するにしても、砂糖やみりんなど甘味調味料をほぼ使わず、できるだけ素材の味を楽しめるシンプルな味付けに。ダイエット中はおやつもナッツ(殻付きアーモンドとピスタチオ)。作るメニューもある程度限られていたので、冷蔵庫の中はいつもスッキリ、食材を余らせることもありませんでした。調理や買い物にエネルギーを使わないぶん、読書やお散歩(ウォーキング)などに日常生活の自分のことにたくさん時間を使えて、生活そのものが、目的に沿ってシンプルになって行きました。

 

電車に乗らないで、移動はできるだけ「歩く」

 

当時は、絶対に電車にもバスにも乗らず、移動はひたすら歩いていました。ランニングなどと違い、膝を痛めたりしないので、歩くのは一番いい運動だと思います。

 

おやつを持ち歩けば、ムダ使いも減る

 

出かけるときは、水筒に水を入れ、ドライフルーツや果汁たっぷりのグミ、ナッツ類をジップロックに入れて、持ち歩いていました。ウィンドウショッピングをしていて、服やバッグが欲しいと思ったら、そこで水を飲んだり、おやつを口に入れるのが習慣でした。するとあら不思議、さっきまでの物欲がスーッとおさまるのです。おやつを持って歩いていれば、外食の誘惑にも打ち勝てました。このおやつ、「噛む」というのがポイント。空腹感もおさえられ、顔のエクササイズにもなります。今よりもゆったり生活していたので、おやつはもちろん、ご飯を噛む回数も多かったかもしれません。ひと口を20回〜30回噛むのは意外と難しいですよね? そんな時は、数えるのでなく「だるまさんがころんだ」と唱えるのがオススメです。「だるまさんがころんだ」でちょうど10回になるので、それを2回繰り返せば20回、3回繰り返せば30回噛んだことになります。この方法は、数を数えると味気なく感じてしまう人にピッタリですよ。

 

体だけでなく部屋もキレイになる!

 

当時は、洗濯機がないので、お風呂にお湯をためて、足で踏んで洗ったり、お布団もないので、寝袋で寝ていました(寝袋で寝るのは、ある夜、寝ようとしたら、中からムカデが出てきてやめましたが)。ですが、洗濯機やお布団がある今の生活より、格段に綺麗な、掃除の行き届いた部屋に住んでいたと思います。掃除は、昔ながらのホウキとチリトリを使っていましたが、物が少ないと散らからないから掃除がめんどうに感じないので、毎朝8時に掃除をする心の余裕がありました。お友達が来た時も「いつも綺麗にしてるねー」と褒められるほど。今は、便利な掃除機もあるのに、お客様が来る前はあわてて大掃除をしています。

 

ざっと振り返ってみましたが、やっぱり今よりものが圧倒的に少なかったあの頃。自分の持ち物、買う物は、服も食べ物もすべて自分なりに厳選していたので、愛着もありました。今より、物を、そして自分を大事にできていた気がします。当時はひとり暮らしだからできたこともありますが、母になり家族が増えた今、あの頃の心豊かな暮らしを思い出して、旬の食材で自炊する、おやつを持ち歩く、電車を使わずできるだけ歩くことなど、できることからまた、シンプルライフを始めていきたいと思っています。