再利用で汚染を防ぐ!?


“プラスチックゴミ問題”への取り組みは、ケア製品などを取り扱う大手企業・ユニリーバでも見られます。今年10月には、2025年までに「非再生プラスチックの使用量を半減する」「販売する量よりも多くのプラスチックパッケージの回収・再生を支援する」「プラスチックパッケージを100%再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能にする」といった3つの目標を掲げました。

 

実際の取り組みとして、同社の商品「hair supplement by LUX(ラックス ヘアサプリ)」にはペットボトルから作られた再生プラスチックを約90~95%使用。来年までには“100%”を目指し、プラスチックの使用量を“10万トン以上削減する”と約束しています。

 

また今年の6月に開催された「G20大阪サミット」でも、“プラスチックゴミ問題”についてピックアップ。2050年までに海洋プラスチックゴミによる汚染をゼロにする取り組み「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を、世界各国の首脳たちが合意しました。

 

そこで環境省は「プラスチック資源循環戦略」で、プラスチックを2025年までにリユース・リサイクル可能なデザインにすると発表。さらに2030年までには“バイオマスプラスチック”を約200万トン導入して、再生利用を倍増させようと考えています。