反復することの大切さとタイミング

心理学者のヘルマン・エビングハウスは意味のない言葉を記憶して、どれくらいの時間で忘れるかを数値化した「忘却曲線」を作りました。 それによると、覚えたことを20分後には42%、1時間後には56%、翌日には74%忘れてしまうそうです。

 

もちろんこれは意味のない言葉での実験なので、意味のある言葉ならイメージもしやすいですからもっと覚えていられる可能性もあります。 しかし、どうしても人間ですから忘れてしまうのは仕方ありません。記憶にとどめておきたければ、反復練習することが大事になってきます。

 

逆に、どうすれば効率よく覚えられるかというカナダのウォータールー大学の研究の結果によると、学習した24時間以内に10分復習すると100パーセント記憶が戻るそうです。 その次の復習は1週間後に5分でよく、さらにその次は1カ月後に2~4分の復習をすれば記憶を維持できるというのです。

 

反復して学習することは記憶の維持には欠かせませんが、そこにタイミングを合わせていくことでより効率的に勉強することができるようです。


メリハリをつけてモチベーション維持

どんな方法を使って勉強をしていても、どうしても手につかなかったり疲労には勝てない、と思ってしまうこともあるでしょう。常に資格を取るぞというモチベーションの維持はとても大切ですが、とても大変であるのも事実。 特に働くママの場合は、家事と育児と仕事という途方もない忙しさの中で、自分が取れる勉強時間をどれだけ有効に使えるかが、成果をあげる上で重要です。


自分に合った方法と、繰り返し勉強すること、そしてタイミングをうまく合わせて短時間でもしっかり結果の出る学習をしていきましょう。

 

 

文/佐藤仁美