妊娠や病気の場合でも失業保険が受給できる?

失業保険の受給期間は原則として「退職した日から1年間」と決められていますが、妊娠や病気などが理由で離職した場合、すぐに働くことは難しいはずです。

 

そんなときは、延長手続きを行いましょう。妊娠や病気などが理由で30日間以上就職できないことを申請すると、失業保険の受け取りを最大3年間延長することができます。

例えば、妊娠により仕事を辞め、その後2年間は出産と育児に専念したとします。その場合は、就職活動を再開する2年後から所定給付日数分の失業保険を受け取ることができるということになります。

 

申請期間は「働けなくなった日翌日から30日過ぎた日」となっているので、遅くなると給付金が全額受給できない場合があります。延長を検討している人はなるべく早くハローワークへ申請を行いましょう。

 

ただし疾病手当を受けている場合には申請ができない場合がありますので確認が必要になります。

 

また、申請していた延長の期間より早く仕事に復帰できる状況になった場合は延長の解除ができます。

失業保険は「働きたいのに働けない」人の見方

退職すると決めてからは不安や心配事がつきません。転職先が決まらないまま退職する場合は、月々の生活費のことなど不安もあります。 そんな「働きたいのに働けない」という人を支える仕組みが失業保険です。 受給資格など様々な制限はありますが、疑問点や不安点はハローワークでしっかり確認してみましょう。

 

【参照サイト】

雇用保険制度(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/index_00003.html

 

文/今野由奈