「更年期障害」といえば、閉経前後の女性が発症するというイメージが強いと思います。しかし、更年期障害は男性にも起こることをご存じですか? あまり広く知られていない男性の更年期障害、つらい症状に悩んでいても周囲の理解を得られずに、苦しんでいる男性はたくさんいます。詳しく解説します。

男性更年期障害の仕組み


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更年期障害は、加齢に伴うホルモンバランスの変化によって引き起こされます。 女性の更年期障害が、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が徐々に減少していくことが原因であることは、多くの方がご存じのことと思います。 しかし、ホルモンバランスの変化は女性のみに起こるものではなく、当然ながら男性にも起こり得ます。 いわゆる〝男性らしさ〟を作り出す「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンは、主に精巣から分泌されます。

精巣の機能が加齢とともに低下するにつれ、テストステロンの分泌量も徐々に減少します。その結果、様々な不快症状が引き起こされるのです。 その特徴を詳しく見てみましょう。