一緒にスキルマップを作ってみる
次は具体的なスキルアップの方策です。取り入れている方も多いでしょうが、能力開発の際に便利な「スキルマップ」を作成してみましょう。
スキルマップとは、年次や役職を加味した上、個人のスキルや能力をどのように伸ばしていくかをまとめた計画表です。 「1年以内に○○をできるようにする」「5年目には××を達成している」など、部下につけさせたいスキル・能力を具体的に考え、それをいつ頃身につけるべきか目標を決めます。その目標に向けてどのようなペース・方法・手順で研鑽を進めていくか考えましょう。
表を作ることでスキルの難易度の可視化、育成すべきスキルの漏れ防止だけでなく、人事評価の資料に活用することもできます。もちろん定期的な見直しや軌道修正も忘れずに。
その表を部下と上司とで共有し、指導を進めていくと良いでしょう。 仕事を割り振る際は仕事の目標・意味を部下と確認することが大切です。将来のイメージができた上で納得して作業ができれば、仕事や会社への不安感が減ります。
「人材」を「人財」にできるマネージャーになろう
人は、ときに「人財」と呼ばれるほど会社にとって貴重な財産です。 何を目的に育てているのか?どのように育てたいか?具体的に考えてみましょう。
業務に追われてそこまで手が回りきらない方もいらっしゃるのは重々承知の上ですが、部下が一人前になれるようなサポートができる能力があるということは、自分自身の評価にも繋がります。
文/佐藤仁美