「目をかけているつもりだけど、なかなか成長しない部下…なんでだろう」と悩んだことはありませんか? 今回は、一生懸命になりすぎて見失ってしまった人材育成の基本や、便利な管理ツールなどを見直していきましょう。
コミュニケーション不全に注意!
人材育成は長い目で見て行うものであり、いきなりできるものではありません。日頃から何を意識して指導にあたるべきなのでしょうか。
まず気をつけたいのがコミュニケーションをきちんととること。これがなければ信頼関係も人材育成も始まりません。
特に注意したいのが、話しかけにくい雰囲気を作ってないかどうかという点。イライラが伝わらないように心がけている方は多いですが、そこにさらに「できるだけいっぱいいっぱいになっている姿を見せない」「何事も否定から入らない」を加えてみましょう。
私たちの後輩や部下に当たる世代は、先輩や上司が忙しそうにしていると遠慮する人が多い傾向にあります。その結果。報告が後回しになり、後々大きなトラブルになってしまうようなことも。
また話をしても何事も否定から入られると、「相談をしても、きっとこういう意見しか聞けない」と話す前から諦めがちになってしまいます。 報連相をしやすい間柄は一朝一夕でできるものではないので、日頃の信頼の積み重ねが必要です。傾聴を心掛けて、部下の話を受け入れましょう。
報連相のタイミングを細かく設定しておく
後輩や部下は話しやすい雰囲気を作ろうと、「何かあったらいつでも言って!」と伝えている人もいるのではないでしょうか。それでもお互いの関係ができていないうちは後輩や部下は遠慮をしてしまいがちです。
その場合。作業を振る際に「30%終わったら途中経過を報告する」といったような、報告のタイミングを具体的に決めてあげましょう。こまめにコミュニケーションをとるきっかけを作ることができます・
また、こちらからの報連相も心掛けてみるという方法も。報連相のお手本になるだけでなく、ささいな情報でも共有できれば部下は全体がつかみやすくなり、安心感が生まれます。
自分のやり方や価値観の押し付けはやめるべき
後輩にどんな風になってほしいのかを伝えることはとても大事なことです。会社における自分の役割を認識することで、モチベーションが上がる人もいます。
しかし、そこに自分の価値観の押しつけは入っていませんか?「自分はこうして育ったから、お前もこう育てる」のやり方は、果たして本当に目の前の後輩や部下に合っているでしょうか?
自分の経験論や仕事への姿勢を参考程度に話す分にはいいですが、全く同じようにさせるかどうかは一度考えたいポイントです。一人ひとり、環境も価値観も能力も違うので、自分のやり方とは合わないこともあります。 後輩や部下が100%の能力を発揮できるよう、相手に合ったやり方を尊重しましょう。