今年10月から幼児教育・保育の無償化がスタートしています。しかし一部の私立幼稚園や認可外保育施設は、無償化に合わせて保育料を値上げ。保護者からは、「せっかく無償化になったのにどうして?」といった疑問の声が続出しました。

 

親の負担は増えないけど大問題!


幼保無償化で国から保育施設側に支払われる補助金は、月額2万5700円までが上限。この補助金が保育料として当てられるため、保護者側の負担はほとんど無くなります。しかし現在問題視されているのは、一部の保育施設がこの金額を下回っていた保育料を上限額まで引き上げたこと。保護者からは「国の負担が増えるのでは?」といった心配の声も相次いでいます。

 

今年8月に文部科学省のホームページで公開された「幼児教育・保育の無償化について」では、便乗値上げについて“質の向上を伴わない保育料の引き上げは、幼児を持つ世帯の負担を軽減するという本法の趣旨に反するもの”との記載が。8月時点で便乗値上げが相次ぐことは、ある程度予測が立っていたようです。こういった事態を受けて厚生労働省は、全国の都道府県や政令市に確認と指導を促しました。