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気候的には比較的過ごしやすい季節なのに、秋になると体調を崩しやすいと感じている方も多いのではないでしょうか? 近年、秋の始めになると鼻水やくしゃみが出るという方が多く見られます。風邪症状の場合もありますが、長引く場合は「秋の花粉症」の可能性も。 花粉症と言えば「春に発症するもの」というイメージが強いと思いますが、実は秋も発症しやすい季節なのです。今回は「秋の花粉症」について詳しく解説します。

秋の花粉症の原因となる植物


「花粉症」とは、植物の花粉に含まれるアレルゲンを吸い込んだりすることによって、様々なアレルギー症状を引き起こす病気です。 環境庁のデータによれば、日本全国の花粉症有病率は30%。しかも有病率は年々上昇していて、もはや「国民病」と言ってよいほどです。 春に発症する花粉症患者の7割は、スギ花粉によるものとされています。スギ花粉は風に乗って遠くへ飛びやすく、飛散数も多いので花粉症の原因となりやすいのです。 しかしアレルゲンを含む花粉を飛散させるのは、スギだけではりません。 近年ではスギ以外にも、ケヤキ、コナラ、ブナなどの樹木、カヤガモなどのイネ科植物ブタクサやヨモギなどのキク科植物による花粉症患者も増えています。

新緑のケヤキ


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花粉症は様々な樹木や植物の花粉によって引き起こされるため、一年を通して発症する可能性も。秋はとくにキク科の植物による花粉症が多くなります。

引用元:環境省「花粉症環境保健マニュアル」