約10か月の長いマタニティ生活、妊娠中はホルモンバランスや体型の変化に伴って、様々な不調が起こりやすいものです。 出産が済めばそんな不調もなくなる、と思っている方も多いのではないでしょうか? しかし産後、身体はすぐに元の状態に戻るわけではありませんし、新たな不調が現れることも。 そんな産後のトラブルのなかで、多くのママを悩ませるのが「抜け毛」です。 ごっそりと抜け落ちることも多く「このまま元に戻らなかったら…」と、不安を抱えます。産後の抜け毛の原因と対策について詳しく解説します。
女性ホルモンと抜け毛の深い関係
産後に抜け毛が増える原因は、ホルモンバランスの急激な変化です。女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」と呼ばれる二種類があります。 「エストロゲン」は排卵や子宮内膜の増殖を促すホルモンで、肌や髪の毛を美しくキープする作用を持ちます。いっぽうの「プロゲステロン」は、妊娠に向けて子宮内膜を成熟させる働きがあります。 エストロゲンよりもプロゲステロンの分泌量が増えると、肌荒れや髪のパサつきなどのトラブルが起こりやすくなることが。妊娠中はエストロゲン・プロゲステロンともに分泌量が急激に上昇するため、髪に艶やハリが出たと感じる人も多いことでしょう。 しかし産後は、急激にエストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少します。その結果、脱毛をはじめ様々なトラブルが起こりやすくなるのです。