備蓄だけじゃない!本当の「備え」とは?


国崎さん:

お二人は小さなお子さまを育てるお母さんですから、火災や自然災害に対する日頃の備えについては、より気になるところも多いのではと思います。ほかに気になることはありますか?

新宮さん:

火元がないのにもかかわらず、コンセントから発火する例などがたまに聞かれますよね?その備えはどうしたらいいのでしょうか。

 

国崎さん:

トラッキング現象と呼ばれるもので、コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、ホコリが湿気を吸収して漏電し、発火してしまうことがあります。コンセントのホコリはこまめに取ることが大切。 冷蔵庫や洗濯機などのコンセントを差しっぱなしの場所には、「感熱お知らせコンセント」など、高温を感知して通電を遮断できる製品を利用することもおすすめです。

 

武田さん:

園や学校では避難訓練を実施していますが、自宅ではどのように教えていいか分からないです。自宅にいるときに災害が起きたときの心構えとして、日頃から子どもに伝えておくことはありますか?

 

国崎さん:

まずは家具から離れることが大切です。それなら小さなお子さまにも教えてあげることができます。さらに夜間に発生した場合に備え、階段や玄関に「保安灯」を設置するなど、安全に室内を移動できる対策をしておくといいかもしれませんね。

▲パナソニックの保安灯「明るさセンサ付ハンディホーム保安灯 」

普段は足元灯として、停電時は非常灯として使える。

 

武田さん、新宮さん:

備えというと、つい備蓄のことばかりに頭がいってしまいがちですが…家を安全な場所にするという目線での備えも、とても大切ということが今回分かりました!

 

国崎さん:

火災や自然災害が発生した際に、事故を防いでくれる備え専用の製品はたくさんあります。それらを住宅設備に導入することで家がより安全な場所になり、緊急時に家族を守ることにつながります。ぜひ日頃から意識して対策してみてくださいね。

 

親が覚えておくべき本当の「備え」

・自宅にある火災警報器の交換時期をチェック!

本体の設置時期や製造年月日で10年以上が経過していないか確認を。交換するなら、異常を感知したときに家じゅうの火災警報器が作動する連動式がおすすめです。

・通電火災の対策に「感震ブレーカー」を!

地震の二次災害としても大きな被害を生む「通電火災」を防ぐために、揺れを感知したらブレーカを自動遮断する「感震ブレーカー」の導入を検討しましょう。

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PROFILE

危機管理教育研究所代表/危機管理アドバイザー・国崎信江さん

横浜市生まれ。生活者視点で防災・防犯・事故防止対策を提唱している。現在では講演活動を中心に、テレビや新聞などのメディアで活躍。同時に被災地での支援活動も行う。11年前に千葉県・木更津市に移住。防災に特化した備えを日々更新しているという自宅は「防災ハウス」と呼ばれ、海外からも取材にくるほど。

取材・文/松崎愛香 撮影/斉藤純平 問い合わせ先/パナソニック