食物アレルギーを持っている人は少なくありません。ご自身やお子さんがアレルギー体質だった場合、食品表示は欠かさず見ると思います。9月19日、消費者庁は“推奨表示品目”に「アーモンド」を新たに追加しました。

 

アーモンドの食品表示は任意!?


同省は以前、食物アレルギーの症例を調査。4851例の内、アーモンドによるアレルギー症状は21件見られました。そこで各自治体に対し、「アーモンド」の食品表示を推奨。「ごま」や「大豆」などと合わせると、加工食品などへの表示を奨励されるのは21品目となります。

 

これに対してネット上では、「アーモンドが推奨表示品目に追加されたのは嬉しい」「加工食品を買う時、アーモンド入りか確認する手間が省けて助かる」など歓喜の声が相次いでいました。

 

しかし「アーモンド」は“特定原材料に準ずるもの”であるため、あくまで「任意表示」。「えび」や「小麦」など、“特定原材料”として表示が義務づけられている食品には含まれません。 理由には“アレルギー発症数や重篤度”が関係していました。危険性の高いものを“特定原材料”として定めていますが、“特定原材料に準ずるもの”については「症例数や重篤な症状を呈する者の数が継続して相当数みられるが、特定原材料に比べると少ないもの」といった記載が見られます。

 

アーモンドの“任意表示”に関して、「表示が義務づけられていないとしても、推奨しないよりは良いと思う」という声が。アーモンドが“危険な食品”と認識されたこと自体に、喜びを感じる人は多いようです。