子どもの食事において大切なのは、何を食べさせるかではなく「どう食べさせるか」と「楽しく食べること」です今回は、厚生労働省が発表している報告書のガイドに設けられている、楽しく食べる子どもになるための「5つの目標」に、筆者の視点から補足を入れてアドバイスをまとめました。

 

 

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厚生労働省の報告書『楽しく食べる子どもに ~食からはじまる健やかガイド~』では、目標は「楽しく食べる子ども」に育ててあげること。 子どもが健やかな心と体を育むためには「なにを」「どれだけ」食べるかよりも、「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」食べるかが重要だとされています。

 

目標1:食事のリズムが持てる子どもになる

空腹感や食欲を感じ、それを適切に満たす心地よさを経験することが重要です。

みなさんのお宅では食事の時間を決めていますか? 小さなお子さんの場合、できるだけ時間を決めて食べさせてあげましょう。 生活リズムは大人になってからも、なかなか変えられるものではありません。 幼いころから三食決まった時間に食べていた子どもは、大人になってもこれを続けやすいもの。 小さいうちから食事リズムを整えておけば、将来、生活習慣病に罹るリスクも軽減できます。 食欲という欲求をしっかり感じられるよう、できるだけ食事時間を決めてあげましょう。

 

目標2:食事を味わって食べる子どもになる

味わって食べられる子どもに育てるためには、離乳期からいろいろな食品に親しみ、見て、触って、自分で食べようとする意欲を大切に、味覚など五感を使って美味しさの発見を繰り返す経験が重要です。

筆者は、食べることへの好奇心が、深い探求心に繋がると考えます。 「これはどういう味がするのだろう?」


「これはどうやって作ったのだろう?」 考えながら、さまざまな食材を偏食なく食べることは、より多くの栄養素を摂取できるということ。心身の成長にもつながります。