近年、個人情報の漏洩問題が後を絶ちません。ニュースなどを見ていると、なかにはずさんに管理されていたケースも見受けられ、われわれのプライバシーは本当に保たれているのかと心配になってしまいますね。 ネット社会によってわれわれの個人的な情報があらゆるところで使用されている現代では、それをいかに管理し、悪意のある第三者から保護することが必要不可欠となっています。
こうしたことから、世間が個人情報の重要性を強く認識するようになって脚光を浴びてきたのが、「個人情報保護士」と呼ばれる資格です。 個人情報を適正に管理・運用する知識を持つエキスパートとされるこの資格、どのような試験内容で、どうしたら取得できるかをまとめてみました。
個人情報保護士とは何なのか
この資格は一般財団法人である、全日本情報学習振興協会が主催する民間試験です。受験資格は一切なく誰でも受験することができますので、例えば、日々忙しい中で資格取得を目指すワーママにもおすすめの資格です。
気になる試験の内容は、主に「個人情報保護の総論」と「個人情報保護の対策と情報セキュリティ」から構成されています。その中には個人情報保護法やマイナンバー法といった法律関係の問題から、人的・物理的管理の実務的知識まで網羅されており、幅広く個人情報に関する知識が問われます。
試験は年に4回行われ、合計150分の試験で70%以上の正答率であれば、晴れて合格ということになります。なお試験はマークシート方式となっており、平均合格率は35.0%と、必ずしも簡単な試験ではないことがお分かりいただけるでしょう。
受験申し込みは書類の郵送、または協会のホームページから所定のフォームより出願することとなっており、試験会場は札幌から鹿児島までの全国の主要都市となっています。