掃除や片づけの時短に成功した読者に共通するのは、常識にとらわれない物の選び方!「減らすもの」「増やすもの」を見極めることで、家事はもっとスムーズになります。(2016年6月号より)

 

「減らすべき」はこの6つ!

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1)汚れっぱなし、掃除のじゃま…室内マットからは卒業

床への水ハネを防ぐなどのメリットはあるが、定期的に洗わないとかえって汚れの温床になる。卒業したほうが、掃除がはかどると実感する人が。また最近は、珪藻土でできた手入れ不要のバスマットも発売されており、乗りかえる人も多い。

 

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2)ゴミ箱 は数が少ないほうがゴミ出し作業がスムーズに

家中にゴミ箱を設置すると、可燃ゴミの日に回収してまわるだけでひと苦労。ゴミの量が少なければ、玄関や廊下など、各部屋に続く動線上に設置すれば十分。数を減らすことで、ゴミ出しが時短できる。配置と数を見直してみよう。

 

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3)セット買いしたフライパンふた は全部いらない

結婚当初に調理器具をセット買いした人は要注意。フライパンや鍋のサイズごとに用意されたふたは、日頃の調理ではすべて使わない場合が多い。調理道具の量を見直すことで、出し入れがしやすくなり、調理の時短にもなる。

 

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4)かえって掃除の手間が増える!?三角コーナーは手ばなす

「ヌメリが気になるので、料理するときはビニール袋をシンクに吊りさげ、生ゴミはすぐにその中へ。その日のうちに捨てます」という声が。ほかにも、排水口のゴミ受けに水きりネットを取りつけたほうが、掃除もラクにすむという意見もある。

 

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5)整理できない無数の 写真残すものを明確にする

昔、撮りためた写真を捨てられず、靴の空き箱などに入れっぱなしという人は、これを機にアルバムにまとめてみては。月別、イベント別に残す写真を決め、保存版としてまとめることで、ほかの写真を処分する抵抗感が減らせる。

 

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6)家族それぞれ専用の食器 が食器棚を圧迫している!?

家族ごとの「専用食器」を作ると、形や色柄が違うため、食器棚へまとめて収納しづらくなる。子どもがある程度、成長したら全員同じ種類の食器にしては。片づけが時短できるうえ、統一された食器が並ぶと、食卓も見栄えがよくなる。

 

片づけの時短になる! 物を減らす3つのルール

ひとりしか使わないもの

家族それぞれの「専用品」を作りすぎると、専用の収納場所が必要になったり、取り出す手間が増えたり…。家族で同じ種類のものを使いまわしたほうが、片づけがはかどることもある。

買った理由が"実家にあるから"

家事のスタイルも道具の機能も、親世代とは変わっている。あなたの家事には必要ないものもあるため、「母が持っていたから」が購入理由だったものは、積極的に見直してみよう。

とりあえずセットで買ったもの

おトクだと思ってセット買いしてみたものの、あなたの暮らしの適量を超えているものは意外と多い。ほかのもので代用できるなら、いっそ処分したほうが、片づけ・掃除がラクになる。

 

「増やすべき」はこの6つ!

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1)郵便物の整理、ゴミの処分に…はさみは各部屋にひとつ!

DMの処分、牛乳パックのリサイクルなど、はさみは意外と登場頻度が高い。個人情報の処分に役立つ5枚刃のはさみや、缶のガス抜きができる万能はさみなど、便利な機能も増えているので、適した場所に用意すれば不要品をすぐ処分できる。

 

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2)小さなバケツがあると子どものお片づけがすすむ

「持ち手があると子どもが簡単に持ち運べるので、自分で片づけるようになった」という声が。容量が小さいため、部屋からリビングへ持ちこむおもちゃの量が自然と制限され、散らかるものの量も少なくなる。吊るして収納することで、床掃除も簡単に。

 

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3)小物は トレー にまとめると棚上の掃除も手間なくできる

文房具類やアクセサリーなど、こまごましたアイテムはトレーにまとめよう。収納の定位置がはっきりすると、家族に戻す習慣が自然と身につくうえ、見た目もすっきりする。トレーごと動かせば、棚のふき掃除もサッと終えられる。

 

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4)すべり止めハンガーなら衣類収納もストレスなし

外に干した洗濯ものをたたまず、ハンガーに吊るしたまま収納する時短テクを実践する人が増加中。その際、役立つのが薄いカットソーなどもすべり落ちないハンガー。クローゼットの衣類収納量を下げないためにも、薄型タイプを選ぼう。

 

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5)ほうりこむだけ、処分も簡単段ボール収納箱は超便利

「バンカーズボックス」など、おしゃれな段ボール収納箱は、もはや定番アイテム。同じ種類を並べるだけで出しっぱなしでもすっきり見える。収納量もたっぷり! プラスチック製の容器と違い、不要になったら処分しやすいのも魅力。

 

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6)汚れやすい場所に 除菌シート 〝ながら″で掃除が完了する

赤ちゃんのおしりふきシートが普及してからか、掃除にもウエットティッシュなどを使う傾向が。油汚れもサッとふきとれるうえ、使い捨てだからあと片づけも手間いらず。家のあちこちに置いておけば、ほかの作業をしながら掃除ができる。

 

片づけの時短になる! 物を増やす3つのルール

処分するときに抵抗感が少ないもの

子どもの成長により、家庭内の環境は大きく変わっていく。不要になったときに、簡単に処分しづらいものは結果、部屋を圧迫することに。リサイクルのしやすさなども考えて購入を。

家族の誰にでも用途が明確なもの

物を増やすことは、ヘタをすると部屋が散らかる原因にもなる。掃除や片づけを家族みんなでやれるように、夫や子どもでも、説明なしで使いこなせるシンプルなものを選んで。

家事のアクション数を減らせるもの

「めんどくさい」という気持ちが、家事の効率を下げる。「干した衣類をたたむ」「掃除のときに物を動かす」といった、掃除や片づけのめんどうをはぶくものなら、多めに持つ価値あり。