晩婚化・晩産化が進む現代では、不妊に悩む女性は少なくありません。


中には一人目を出産したにも関わらず、二人目に恵まれないというケースも多くあり、しかも年々増加傾向を示しています。


本コラムでは、二人目不妊の増加の理由や治療方法などを紹介した上で、悩んでいるママが少しでも前向きに妊活と向き合えるような情報をお伝えしたいと思います。


■二人目不妊の増加とその原因

そもそもの不妊の定義というのは、「妊娠を希望する男女が、ある一定期間性生活を行っているにも関わらず、妊娠しない状態」のことを指します。医学的には、一度も妊娠経験のない不妊のことを「原発性不妊」と呼び、二人目不妊のことを、「続発性不妊」と呼びます。 続発性不妊で悩む人は、原発性不妊に比べると少ないように感じる方もいらっしゃいますが、実は前者の方が圧倒的に多いのです。数字としては、原発不妊が約2%なのに対し、続発不妊は10~35%と見られています。一人目のときは妊娠に苦労しなかったという女性でも、二人目で悩むことは大いにあり得るのです。


その原因としては、以下のようなことが挙げられています。 ・女性の加齢による卵子の質の低下


・男性の加齢やストレスによる精子の質の低下


・一人目出産後の授乳により、プロラクチンという妊娠に必要なホルモンの分泌低下


・子宮筋腫や子宮腺筋症といった子宮トラブルの増加


・育児や仕事による通院頻度の低下 このほか一人目を出産したときよりも年齢を重ねたことや、時間的余裕がなくなったことなどが続発不妊を招く要因となるようです。