自分の気持ちをはっきり伝えずに、相手に察してもらえることを期待する〝察してちゃん〟。あちらこちらでお見受けしますが、今回お話を聞いたのは、自分がこのタイプだと気づいた妻たち。察してくれない夫を「鈍感すぎる!」と決めつけてイラ立っていた彼女たちが、「原因は私だった」と気づいたきっかけとは?
■つわりで「不機嫌」がデフォルトに(直子さん/37歳/営業)
旦那が私のやりたくないことを提案してきたときは「別にいいけど…」と、含みのある言い方をして拗ねていました。その空気で「え? イヤなの?」と察して、聞き返してくれるのがあたりまえだと思っていました。 少し不機嫌になれば旦那が心配してくれるので、甘えていたと思います。ところがそれが伝わらなくなったのが、長女を妊娠したときから。つわりがひどく常に不機嫌だったので、旦那から「いつも不機嫌な妻」と思われるようになってしまったんです。 「今日飲みに行っていい?」と聞かれ、本当は行って欲しくないときも「いいけど…」と不機嫌な態度をとっていました。でも、不機嫌が普通になってしまっていたので、嫌だという気持ちはまったく通じず「そうか? 何かあったら言えよ」と、出て行ってしまうようになりました。 よく考えれば、「不機嫌な態度で察してほしい」というのは無理がありますよね。「お酒の匂いは気持ち悪い」なんて、言わなきゃわかるはずありません。やっぱり、して欲しいことは言わないと伝わらない。要求はきちんと口にしないとダメですね。