弘前公園の紅葉はライトアップが見どころ


青森県の弘前市にある弘前公園での紅葉狩りと言えば、2,600本の桜がオレンジ色に色づき、1,000本のカエデの深紅が織り交ざって得も言われぬ光景を作り出していますが、数ある見どころの一つで外せない弘前城丑寅櫓周辺のライトアップではないでしょうか。

 

櫓の手前にも奥にも紅葉があってライトアップされた紅葉がお堀に映り込まれ、風がない日にはカメラを持ってリフレクション撮影に挑戦したくなるかもしれませんね。 お堀の周囲の全てが紅葉して、丑寅櫓の反対側も見ごたえがありますし、昼の日の光に映える紅葉も、夜の漆黒の背景に浮かび上がる紅葉も素晴らしく、二度楽しめます。

 

有料エリアになってしまいますが、弘前公園と言えば「弘前城菊と紅葉まつり」もはずせません。弘前城を背景に、紅葉と菊のコラボレーションは一味違った風景を見せてくれます。弘前公園でしか見られない香り高い菊花の香りを吸い込みながら、桜の紅葉、紅葉やカエデの紅葉を楽しむのはいかがでしょうか。

 

世界文化遺産の中尊寺で紅葉も楽しむ


2011年に世界文化遺産に登録され、3,000を超す国宝、重要文化財、史跡があり、紅葉の名所としても知られています。中尊寺の紅葉の見頃は10月中旬~11月上旬頃で、紅葉の時期には「菊まつり」と「秋の藤原まつり」の二つの祭りが開催されています。 中尊寺は紅葉の時期に「紅葉銀河」というライトアップも行われていて、広大な自然や公園での紅葉狩りとは違って静寂な雰囲気の中で紅葉を楽しめます。

 

参道の800m程ある月見坂を本堂に向かって歩くと、松や竹、広葉樹が植えられていて、紅葉の時期には真っ赤に色づいた広葉樹が楽しめます。800m程歩くのは疲れるかもしれませんが、昔はどんなに偉いお坊さんでも歩いて登ったと言われる神聖な坂道なので、できれば歩いて登った方が良いのですが、足腰の弱い人は無理をしないでくださいね。

 

そして、中尊寺と言えば世界遺産に登録された金色堂が有名ですが、金色堂周辺も見どころです。金色堂は、往時の工芸技術が集約された御堂で、皆金色と称される金箔の押された内外に夜光貝の螺鈿細工や他では見られない仏像構成を見ることができ、ライトアップされる時間よりも早めに行って参拝することをおすすめします。