長時間子どもを預かってくれるうえ、教育カリキュラムも充実した「認定こども園」。発足からの年数は浅いですが、園児の数は年々急増しているそうです。最近行われた文部科学省の調査によると、幼稚園児数の約6割にまで達したことが判明しました。
ハイブリッド型の「認定こども園」
0~5歳までの児童が対象となる認定こども園は、「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4種類に分類されます。中でも、「幼保連携型」は幼稚園と保育所をかけ合わせたハイブリッド型の施設。幼稚園で行うようなしっかりとした「教育」と、遅くまで子どもの面倒を見る「保育」の両方が組み込まれているそうです。
文部科学省は今年の8月8日、「学校基本調査(速報値)」を公表。幼保連携型認定こども園は、5月時点で69万5000人の園児を抱えていました。前年度より9万1000人増加しただけではなく、2015年から現在まで園児の数は右肩上がり。一方幼稚園の園児数は右肩下がりで、前年度より6万2000人も減少しています。
実際に幼稚園ではなく、認定こども園を選択した母親たちからは「幼稚園は預かってもらえる時間が短いけど、幼保連携型の認定こども園は保育があるから助かってる」「教育もしてくれるし、保育も夕方までやってくれるのは嬉しいよね」「ウチは共働きなので、幼稚園よりも幼保連携型認定こども園の方がありがたい」といった声が続出。働く母親たちが増えたことで、保育のニーズが高まったことも要因の1つかもしれません。