【この記事は、CHANTOママライターによるウェブ限定記事です】
ライター名:外山ちえ子
初夏は、蛍の恋の季節です♡
筆者は田舎町の育ちなので、子供の頃、よく蛍を見る機会がありました。そのため、大人になっても初夏になると、ふっと蛍が見たくなります。しかし、蛍は水のキレイな場所に生息するため、最近では時と場所を選ばないとなかなかお目にかかれません。しかも、蛍の飛び交う時期は、私の住む東京では通常6月初旬~7月上旬と短く、雨が降ると蛍は飛ばないので、鑑賞は天気と運次第という少々ハードルの高いイベントです。
東京、平日夜でも行ける蛍鑑賞イベントへ
昨年は、東京・八王子の山奥に行って鑑賞しましたが、いかんせん生息地まで自宅から遠いし、行きと帰りの道路の渋滞もすごかった…。そこで、今年は、梅雨の中休みに速攻で鑑賞しようと、アクセスを第一に考え、東京・稲城市の「よみうりランド」敷地内の聖地公園で開催された期間限定イベント「ほたる・ねぶたの宵」に、平日の夜に子どもと出かけてきました。
待ち時間も楽しいイベントが盛りだくさん
よみうりランドは、夜も親子で大賑わい。今年は蛍鑑賞と合わせて、さまざまなイベントが同時開催されていました。というのも、大人気のイベントのため、蛍鑑賞会の会場である聖地公園は、整理券を配布して時間制の鑑賞になっていたのです。それで、待ち時間も有意義に過ごせるよう、待合い・飲食コーナーがある広場で、青森ねぶたの鑑賞と「小梅ちゃん」絵灯籠の謎解きゲームができるようになっているというわけ。筆者は残念ながら会場入りしたのが仕事帰りの19:30過ぎで、整理券の鑑賞指定時間が20:30とあまり時間が無かったので謎解きゲームはできませんでしたが、謎解きをクリアした方は小梅ちゃんキャンディがもらえたみたいです。ほかにも、会場内では、「七夕の短冊を書いて飾るコーナー」や「ほたるの勉強会コーナー」、「野沢温泉村PRコーナー」等もあり、一度に数種類のイベント体験ができて、お得感たっぷりでした。
なかでも「青森ねぶた」は必見!
さまざまなイベントのなかでも、広場に展示してある「青森ねぶた」は、迫力があって素晴らしかった! これが本場青森のねぶた祭りであればどれだけ凄い迫力だろう! と思わず感心してしまいました。ねぶたの灯りは和紙を通した灯りなので、なんだか優しくて和む灯りですね。ただ一点だけ、会場テントに飾ってあった金魚ねぶた達がビニール製風船だったのが少々残念でした。(筆者は金魚ねぶたが大好きで、本物の金魚ねぶたを見たかった!)別の日には青森ねぶた祭りのお囃子演奏等の企画もあったようです。
夕食だけは、用意しておくと安心
平日、仕事終わりに息子と直行したため、お腹がペコペコ! ですが、この広場はイマイチ食べ物の屋台などが少なめで、夕食を持ち込んでいる姿が目立ちました。筆者親子は手ぶらで出かけたので、屋台で唐揚げやお好み焼き程度の軽食を購入し夕食代わりにしてしまいました。が、どこの屋台も長蛇の列で、フードひとつ買うだけで時間がかかってしまうのです…。小さなお子さんがいる方は、食べ物を少し持ち込んでおいたほうが、安心かもしれません。
お待ちかね!絵灯籠の小道を抜けて鑑賞エリアへ
絵灯篭に照らされて生息エリアへ
20時30分になり、いよいよ蛍鑑賞の時間。筆者親子は期待を胸に聖地公園の蛍生息エリアへ向かいました。生息地までは小道が整備されていて、絵灯籠が足元を照らしてくれます。この絵灯籠には、野沢温泉郷の風景が描かれた絵灯籠と、ロッテの小梅ちゃんシリーズのキャラクターが勢ぞろいした詩付き絵灯籠の2種類がありました。野沢温泉郷の絵灯籠もノスタルジックで素敵でしたが、特に小梅ちゃんシリーズのキャラクター灯籠は、小梅ちゃんキャンディ以外のキャラクターが勢ぞろいしていて、筆者は懐かしくて興奮してしまいました(笑)。中にはキティちゃんとのコラボイラストなどもありましたよ!
いよいよ蛍とご対面!
絵灯籠が途切れると、いよいよ蛍の生息している沢に到着です。そこから先は、ライトやフラッシュ点灯NGゾーン。私もカメラの電源を落として、暗闇の中、目を凝らして蛍を探しました。目が暗さに慣れてくると、すごいな数の蛍があたりを飛んでいることがわかりました。係りの方が「ゲンジボタルとヘイケボタルが生息しています」と説明してくれましたが、大きさからするとゲンジボタルの方が多い印象でした。時々蛍の方が人間の方へ向かって飛んできてしまうこともあり、思わず大興奮してしまう場面も! でも、仮 に体の一部にとまったら、そっと草の葉や木の枝に放してあげるのがマナーです。息子も大喜びでしたが、筆者自身も子供時代に帰れたようでひと時のタイムスリップ気分を味わいました。約30分ほど、美しい蛍の乱舞を鑑賞して、会場を後にしました。
子どもも安心して楽しめるのもいい!
今まで土日の夕方に山奥まで出かけて蛍鑑賞していましたが、子どもが自然の闇に慣れていないと怖がってしまうことがあるので、併設イベントも楽しみながらの蛍鑑賞というのは、なかなか良いと思いました。しかも電車で行ける会場なら、渋滞の心配がないので、帰りが夜遅くなっても比較的スムーズに帰れるのは高ポイントだと思います。併設イベントも楽しかったので来年もまた親子で訪れてみたくなりました。
ご褒美&リフレッシュに、蛍鑑賞をリッチに楽しんでも
筆者は、子どもの小学校進学を機に仕事のボリュームを減らしたため、今は質実剛健な生活をしていますが、かつてはバリバリ働いていたので、ボーナスが出たときに「家族みんなで料亭に行き、美味しい会席料理をいただきながら蛍鑑賞」という贅沢な経験をしたこともあります。コストはかかってしまいますが、少人数でゆったり静かに過ごせるし、養殖小屋があるので天候に左右されず必ず蛍が見られる、天然の蛍に比べて養殖の蛍は比較的長い期間鑑賞できる、といったメリットがあります。毎日仕事に育児に頑張るご褒美に、ボーナスが出たときくらい、こんな贅沢な蛍鑑賞を楽しんでみるものいいのではないでしょうか? 私もまたこういう素敵な経験ができるように、仕事も子育ても頑張ろう!と自分を奮い立たせています。
蛍鑑賞のマナーはしっかり子どもに教えよう
子どもには「蛍は捕獲してはいけない」事を、小さい子どもにでも、きっちり教えましょう!珍しいものに興味を持つのは当然ですが、もし興味本位で蛍を捕獲してしまったら「蛍さんもお友達と離れたら寂しいから、お外へ逃がしてあげようね」等、やさしくお子さんを説得して逃がしてあげるようにしましょう。小学生になってきたら、蛍のおしりはなぜ光るのか、どういう場所に生息するのか…等、理科の勉強をいっしょにするのもいいですね。蛍鑑賞は、子供に生き物の命の大切さを教え、生物の不思議を親子で考えることができるいい機会。ぜひ、この夏、親子で出かけてみてくださいね。