「奨学金の延滞が始まった理由」第1位は?


奨学金を抱える若者の救世主ともなり得る“企業の奨学金支援制度”。そもそも奨学金を利用している人は、本当に返済を負担だと感じているのでしょうか。

 

独立行政法人「日本学生支援機構」が発表した「平成29年度 奨学金の返還者に関する属性調査結果」では、延滞者3307名と無延滞者2294名に対してアンケートを実施。「奨学金の返済は負担になっているか?」と尋ねてみたところ、「とてもそう思う」「そう思う」と回答した延滞者は88.1%、無延滞者に関しては全体の48.3%を占めていました。

 

また同調査では、延滞者を対象に「延滞が始まった理由」を質問。すると「家計の収入が減った」が67.8%で最も高く、次いで第2位には「家計の支出が増えた(40.2%)」、第3位には「入院、事故、災害等にあったため(19.9%)」と続いています。

 

実際にネット上でも「大学に行ったのが間違いと思えるくらい、奨学金の返済がつらい」「奨学金は月1万円で返済してるけど、ひとり暮らしの身にはかなりこたえる」といった声が。

 

多くの人が負担に感じている奨学金の返済。企業間で広がる奨学金返済の支援が、少しでも奨学生にとって“吉”となるといいですね。

 

文/河井奈津