お子さまが授業で使っているノートを見たことがありますか?ただ、板書を写しているだけのものになっていないでしょうか。ノートの取り方は、学校でも具体的に習わないためか、あまり上手に使いこなせていないかもしれません。 そこで今回は、勉強の効率がグンと上がるノートの取り方をご紹介します。
■目的に合ったノートの取り方を考える
授業でノートを取る目的、それは復習時に活用することです。ノートを見れば、その日の授業内容をしっかり思い出せるのが理想ですが、板書を写すことに一生懸命になっていると、肝心の授業内容が理解できないままになってしまいます。それでは本末転倒ですね。 板書を写しながら先生の話を聞くのは、慣れないうちは大変かもしれません。しかし、授業で大切なポイントは、何度も繰り返し説明されるもの。殴り書き程度でもよいので、どんどんメモしていきましょう。重要なのは、授業の全体像やポイントを見失わないこと。集中してインプットに徹します。 そして復習時には、授業で取ったメモや、板書の内容をよく理解しながら、ノートにまとめ直します。インプットした内容を咀嚼し、自分の言葉でアウトプットするイメージです。このまとめ直しの作業の際に、疑問点が出てきたら、調べたり先生に質問したりして書き足していきましょう。 ノートを見ながら、人に説明できるレベルになったら完璧ですね。慣れてくると、わざわざ後からまとめ直さなくても、授業中に話を聞きながら上手にノートを取れるようになるでしょう。 気を付けたいのは、キレイにノートをまとめることが目的化しないようにすること。かわいいイラスト満載で、カラフルにまとめることにたっぷり時間をかけ、勉強した気になるのは危険です。 教科書や参考書には、学習するべき内容がまとまって掲載されているので、同じ内容をノートに再度書く必要はありません。ノートはあくまでも教科書を補完するもの。授業で習ったことを自分が理解できるようにまとめておけば十分なのです。 大切なのは、授業内容をきちんと理解すること。あとで読み返したときに自分がわかれば、それほど見た目を整えることに注力しなくてもよいのではないでしょうか。ただし、自分にすらわからないほど、乱雑に書くのでは意味がありませんね。 お子さまが、ノートをきれいに書くことにのみ気を取られていないか、折に触れてチェックしてあげるとよいでしょう。