9月の誕生花と花言葉
・デンファレ(デンドロビウム)
ランに似た花を咲かせるデンファレ。名前だけを聞いてピンとこない人も、中華料理やエスニック料理、あるいはパンケーキに添えられた濃いピンク色の花、と言われればイメージがつくのではないでしょうか?
デンファレは花持ちもよく、年間を通じて流通している花。色は赤紫、白、ピンク色などが多いようです。
【花言葉】
お似合いの二人
思いやり
・ダリア
手毬状のエレガントな花が特徴的なダリア。日本では江戸時代に持ち込まれたとされ「天竺牡丹」と呼ばれていました。花の色は赤、白、オレンジ、ピンク、黄色などで、花びら先が丸いものや尖ったものなどがあります。
【花言葉】
華麗
優雅
移り気
威厳
気品
・リンドウ
青紫色の釣鐘型の花が印象的なリンドウは9月の誕生花です。寒色のイメージが強いですが、白やピンク、黄色の花色のものも流通しています。花の形は基本的に釣鐘型か卵型ですが、花びらの形は品種によって、多少異なるようです。
【花言葉】
正義
誠実
悲しむあなたを愛する
・芙蓉(ふよう)
大ぶりながら薄い花びらが繊細な印象を与える芙蓉は晩夏に咲く花です。花持ちはいいとはいえず、切り花にするとすぐに萎れてしまうので、鉢植えで贈った方が長く楽しんでもらえるでしょう。
【花言葉】
繊細な美しさ
しとやかな恋人
10月の誕生花と花言葉
・バラ(オレンジ)
ピンクのバラは5月の誕生花ですが、オレンジ色になると10月の誕生花になります。暖かな色合いが10月という季節にぴったり。花自体は多くの花屋さんで一年中手に入れることができます。
【花言葉】
絆
信頼
健やか
元気
・ガーベラ
明るい色が多いガーベラは、フラワーアレンジメントに数本加えるだけで華やさが増します。品種も非常に多く、色、咲き方、大きさなど、様々なガーベラが流通しています。
【花言葉】
ガーベラ全般:常に前向き・希望
ピンク:熱い愛・感謝
オレンジ:忍耐・冒険心・神秘
赤:熱愛・情熱
白:律義・希望
黄:究極の美・親しみやすい・究極愛
11月の誕生花と花言葉
・シクラメン
冬の花の代表格ともいえるシクラメン。うつむいたような花が控えめで可愛らしいですよね。花の色はピンク、白、赤、紫色などで、花びらの形や咲き方は品種によって異なります。冬になると花屋さんにはプレゼント用のシクラメンの鉢植えが並びます。切り花でも販売されていますが、長く楽しみたい時は鉢植えのほうがおすすめです。
【花言葉】
内気
はにかみ
清純
きずな
愛情
思いやり
緻密な判断
・ブバルディア(ブバリア)
花弁が十字状に並ぶ花を咲かせることが特徴的なブバルディア。ひとつひとつの花は小さいですが、1つの茎に10輪以上の花が密集して咲くので、フラワーアレンジメントに使うと控えめでありながらも華やかになります。花色は白、ピンク、赤、オレンジなど。
【花言葉】
夢
羨望
不屈の精神
・つばき
日本原産の凛とした美しさをたたえるつばき。花色は赤、白、ピンクなどで、花びらの形や咲き方は品種によって様々です。ただ、椿は花が終わるときに花びらが少しずつ散るのではなく、花が丸ごと落ちてしまうという特徴があります。そのため、お見舞いなどには向かない花とされているので、贈る場面には注意が必要です。
【花言葉】
完璧な魅力
誇り
控えめな美点
美徳
12月の誕生花と花言葉
・ポインセチア
冬になるとその鮮やかな赤が花屋さんに並ぶポインセチア。最近は赤だけではなく白い種類のものも出回るようになってきました。遠目では花のようにも見える赤い部分は、実は苞と呼ばれる葉。花はその中心にある黄色い粒状のものです。部屋にあるだけでその場がパッと明るくなる鮮やかなポインセチアは、冬の贈り物にぴったり。
【花言葉】
祝福
幸運を祈る
聖なる願い
私の心は燃えている
・カトレア
「ランの女王」とも呼ばれるカトレア。豪華なドレスのような花が非常に目をひきます。花色は白、赤、紫、ピンク、オレンジ、青など。複色のタイプもあり、花束に中に一輪入っているだけでも格調高い雰囲気になります。
【花言葉】
成熟した大人の魅力
魅惑的
優美な貴婦人
魔力
・バラ(赤)
バラのなかでも人気の高い赤いバラは12月の誕生花でもあります。一言で赤といっても朱色のようなオレンジがかった赤から、黒にも見えるような深い赤まで色の幅がかなり広く、ポップな印象にすることもできればシックな印象にすることもできます。一年中手に入る花なので、誕生日に限らず様々な場面で贈ることができるのではないでしょうか。
【花言葉】
情熱
愛情
美
誕生花が統一されていないのはなぜ?
誕生花についてここまで読んでみて「あれ、自分が知っている誕生花と違う…」と思った人もいるかもしれません。
誕生花は神話や宗教に関するエピソードが元になっていたり、花屋さんが作ったものだったりするため、一種類に決めることができません。国や地域によっても誕生花や花言葉は少しずつ異なり、明確には統一されていないようです。
誕生花が複数あるときはどう選ぶといいの?
プレゼントに誕生花を考えている場合、選択肢がたくさんあるときや、書籍やWebサイトごとに紹介する誕生花が異なる場合、どれがいいのかわからなくなることも出てきますね。そんなときは誕生花を参考に、プレゼントを贈るお相手のイメージに合わせたものをおすすめします。
例えば贈るお相手がフレッシュなイメージの人ならばなら、オレンジやピンク、黄色などの元気なカラーを多く取り入れ、落ち着いたイメージの場合はブルーや紫などの落ち着いたカラーを取り入れるとよいでしょう。また花の種類や花言葉を考えて1輪だけ贈るのも、シンプルでとても印象的なプレゼントになるはずです。
誕生花と花言葉でオンリーワンのプレゼントを贈ろう
誕生花は明確に決められているものではないものの、プレゼントにするには参考にしやすく花言葉も活用しやすいものです。誕生花も花言葉も複数あるので、どれにしようか迷ったときはプレゼントを贈る相手のイメージに近いものを選んでみると、特別なプレゼントになりますよ。
文/小野寺香織