2.事前に絞り込んでおけば安心
選択肢がたくさんありすぎて、初めてのランドセル購入の場合は特に何から始めてよいか分からずパニックになってしまいがちです。そんな時は、「どのメーカーのものを購入するか」から検討するとスムーズです。素材や色については、メーカーごとにラインナップも豊富な場合が多いので、メーカーを絞ってから検討しても遅くはありません。 メーカーを選ぶ上で重要なのは、優先順位を明確にすることです。家庭によってランドセル選びで重視するポイントは異なると思いますが、「最も優先順位が高いポイントは何か」がぶれなければ、失敗も少なくなります。 この点を踏まえてメーカー選びの指針を挙げると、「品質の高さ(アフターサービスも含む」」を重視するなら、おすすめは「工房系」のメーカー、「機能性」を重視するなら、テレビCM等でも知られる量産系メーカー、「価格」を重視するのであれば量販店系メーカー、「個性」を重視するのであれば「アパレル系メーカー」がよいでしょう。 工房系メーカーは、ランドセル販売用の特設サイトを設けていることも多いので、事前にチェックして、どの店のカタログを請求するか決める際の判断材料にするとよいでしょう。また、大手の百貨店などでは、ランドセルの特設売り場が設けられることが多いので、量産系メーカーや、アパレル系メーカーの商品を一度に比較検討するには最適です。ただし、子どもを連れて行くと、親の意図とかけ離れた商品を気に入ってしまう可能性があります。できれば平日親だけで出掛けて、担当者から話を聞くことをおすすめします。
3.素材、色、デザイン、決める際の注意点は?
メーカーが決まったら、次は「素材」から選ぶと良いでしょう。大きく分けてコードバン(馬)、牛革、人工皮革(人工皮革)の3種類があります。コードバンと牛革は高級感があり使い込むことで風合いが増しますが、重いことと、水に弱いことが欠点です。人工皮革は高級感で劣る一方、軽くて水に強いという利点があります。ランドセルの扱い方には子供の性格や行動パターンがかなり影響しますので、お子さんに合った素材をまず見極める必要があります。 次に大きさ・形です。小学校で使う教科書やノート、ファイル類はA4サイズが基本となっています。特にバインダー等のファイル類はA4のプリントを収納するため、A4サイズより一回り大きくなります。これらが問題無く収納できるよう、角の部分が丸い形のものや、容量が小さいものは避けるのが無難です。学校によって指定の連絡袋などがある場合、あらかじめそれらのサイズを調べておくなど、事前の情報収集もしっかりしておきましょう。 最後に色とデザインです。この段階まで来れば、後はお子さんの好みを優先して決定されると良いでしょう。ただし、現在のお子さんの好みが6年生になっても変わらないかどうかは見極める必要があります。あまりに派手なものや、キャラクターが付いたものなどは、後々後悔の種になりかねないので、「6年生になっても恥ずかしくない?」など、アドバイスはしてあげましょう。