入社するまではなかなか分かりませんが、もし入社した企業がブラック企業だったとしたらどうでしょう。即刻転職を考えた方がよいのか迷いますよね。 ブラック企業は賃金や労働時間などさまざまな問題を抱え、粗悪な労働環境となっている企業です。実際には泣き寝入りをしてそのまま働いている人も少なくありません。 とはいえ、現在の就業の状況を踏まえると、転職といってもすぐにできるかどうか不安になるものです。まずは現在の状況に対して何ができるのかを、じっくり考えてみましょう。


■ブラック企業の問題

ブラック企業と呼ばれる会社にはいくつか特徴があります。まず最初に挙げられるのが、労働時間の問題です。 残業時間が異常に多いのが特徴で、月間の残業時間が80時間を超える企業の場合、過労死ラインとして厚生労働省が注意を呼び掛けています。また、サブロク協定では、月間で45時間までと決められています。 仕事の関係で一時的に残業が多くなることはあっても、80時間を超えるようであれば、それは違法である可能性が高くなります。 さらに、残業代が一部しか支払われない、サービス残業として退社時刻を実時間とは異なる時間で打刻させられるといったものがあります。 労働時間でいえば、休日出勤に関しても同様です。実際には出勤扱いにならず、休日出勤手当および振替休日等も与えられないこともあるようです。 さらにはセクハラやパワハラなどが横行しているというのも特徴と言えるでしょう。