■管理職になるのを嫌がる理由その②

【責任と長時間労働を求められるから】 ひと昔前であれば責任のある仕事に就きたいと思う人が多かったかもしれませんが、最近の若い世代は仕事とプライベートを両立することを意識しているため、なるべく責任のある仕事は避けたいと思っています。 また、管理職になることで会社に縛られ、長時間労働を求められるようになると考えています。 実際に自分の上司が休日返上で仕事をしていたり、夜遅くまで残業している姿を見ると、自分はそこまでして働きたくないと思うようです。 管理職イコール酷な仕事内容というイメージを打破できないと、若い世代が管理職になりたいと思うことは難しいかもしれません。


■管理職になるのを嫌がる理由その③

【お手本となるロールモデルがいない】 働き方改革が施行されたとはいえ、いまだに日本では長く働く人ほど優秀だという風潮が残っています。 特に管理職になると、部下や仕事のことを気にしなくてはならないため、定時に帰宅するのは自然と難しくなってきます。 男性なら家庭のことを気にせず仕事に没頭することもできますが、女性の場合、そうもいきません。 家事や育児などの家庭での仕事を抱えているため、定時どころか早退や欠勤することを求められることもあるでしょう。 同じような環境の女性が上司になっていればロールモデルにもなりますが、ほとんどの場合、独身だったり、または子どもが成長して仕事に没頭できる環境がある女性が上司になっているため、ワーママにとってはお手本にならないのです。 まれに子どもがいるワーママが管理職としてバリバリ働いていることもありますが、近くに両親がいたり、夫婦ともに収入が高いのでベビーシッターを頼めるなど、環境が恵まれたほんの一握りの人に過ぎません。 身近にお手本となる同じような環境のワーママがいれば、出世に対するモチベーションも向上するのではないでしょうか。