■商品先物取引

商品先物取引を行うにあたり、気をつけなければならないのが、どれだけの取引量があるかという事です。 例えば金は一般投資家たちが取引を行いやすいため、全体的な取引量も多いと言われております。 逆に穀物など専門的な分野になればなるほど、取引を行う投資家も少なくなっていき、全体的な取引量も少なくなってしまうんですね。 そうなると考えられるリスクとして、一つの大きな企業が大量に注文を行ってしまえば、それだけ価格が変動しやすくなります。 一般的に多く取引をされているものであれば、たとえ大きな企業が大量注文を行ったとしても、全体的に占める割合は少ないためそこまで大きな変動はありません。 初心者の方であれば、まずは取引量の多い物から始めてみたほうが、大きな損失を招くリスクが少なく済むため良いかもしれませんね。

 

■金融先物取引

商品先物取引と違い、金融先物取引とは実際にある商品ではなく、その時の金利や株価、指標など実体の無い物で取引を行うのが特徴です。 最も有名で多くの投資家達が行っているのが「日経225」という取引であり、日経平均株価の変動で利益を得ます。 こちらの取引は日経平均株価の1,000倍の価格を最低取引単位として定められており、例えば平均株価が20,000円の場合は2,000万円を一口として取引が行われます。 そのため少額の値動きでも損益が出やすいため、初心者にはなかなか手が出しづらいかもしれません。 そんな「日経225」を初心者でも参入しやすくしたのが、「日経225mini」という取引です。 「日経225mini」は「日経225」の10分の1の金額を最低取引単位として設定しており、日経平均株価の100倍の金額を一口として考えます。 その分証拠金も少額で始められますし、値動きによる影響も低く抑えることができるため、初心者が始めるのにはちょうどいいと言えるのではないでしょうか。

 

■先物取引のメリット

先物取引を行うにあたり、さまざまなメリットがあります。 ・少額の資金で行える 先物取引のメリットとして第一に挙げられるのが、少額の資金で大きな利益を生むことができるという事です。 取引額の数パーセントの証拠金があれば取引を行う事ができるため、自己資金が少なくてもハイリターンを得る事ができるんですね。 これは株式における信用取引と図式が似ていますが、信用取引と違い金利が発生しません。 それが先物取引の魅力と言えます。 ・買いと売りの両方から取引を行う事ができる 現時点での金額で取引を保証できる先物取引は、買いからも売りからも取引を行う事ができるのがメリットです。 この先値上がりしそうだなと思う商品があれば買いから入っても良いですし、値下がりしそうだなと思えば売りから行う事で利益を得る事ができます。