■空売りにかかる手数料など

空売りするには当然ながら証券会社に支払う手数料が発生いたします。 その手数料には主に2種類あります。 ・取引手数料 信用取引を行う際に発生する手数料です。 これは空売りだけに限らず、信用買いを行う際にも発生してきます。 金額は証券会社によって異なりますが、大体数百円程度で収まるところが多いのではないでしょうか。 ・貸株料 株を借り受けるために発生する手数料です。 株を借りている間の金利と考えておけば良いでしょう。 証券会社や信用取引の種類によって利率は異なりますが、大体1%~3%程度程度の利率が発生いたします。 ・逆日歩(品貸料) 証券会社が空売りをするための株式を保有していない場合は、外部から調達してこなければなりません。 その調達手数料を逆日歩(品貸料)と言います。 相場が下落状況にある場合、当然空売りが多く発生いたしますので、証券会社の手持ち株が不足がちになりますよね。 そうなると、逆日歩がかかってしまう可能性が高くなってしまいます。 ・管理料 信用取引の期間が1カ月を超えると、そのたびに管理料が発生します。

 

■空売りのメリットとは?

では実際に空売りを行うメリットというのは、どういったものがあるのでしょうか。 ・下落した局面でも取引が行える 相場が下落していれば当然買うタイミングをずらさなければ損をしてしまうため、現物取引の場合は待つという選択肢しかありませんよね。 しかし、現物取引とは真逆の方法で利益を得る空売りをする事によって、下落局面においても取引を行い利益を得ることが可能となります。 ・保有株のリスクヘッジとして使える 自身が実際に保有している株が下落していれば、当然損失が生じてしまいますよね。 少しでもその損失を減らすために、同じ株を空売りすることによって、実際に値下がりしても空売りで得た利益によって大きなリスクを回避することが可能です。