育児をしていると睡眠不足や体調不良で頭がうまく働かず、自分の状況やお願いしたいことがうまく表現できないという場面がよくありますよね。パパに助けて欲しくてもママの具体的な指示がないと動けない人も多く、ケンカに発展した…というケースも。そんな時にぜひ使ってほしいのが、イラストレーター・たきれいさんの作った「ママのSOSカード」です。
このカードについて、たきれいさんがTwitterで発信したところ、RT・いいね合わせて9万件近くのリアクションがあり、育児中のママから「素晴らしい!」「パパもこれならわかりやすいと絶賛している」との声が集まりました。さらには子どもが大きくなったママからも「10年前に欲しかった!」という声まで!一体どんなカードなんでしょうか?
ママのSOSカードとは?
ママのSOSカードは4種類あります。体調や精神がツラい時に状況を伝える「不調」や「緊急」カード。やってほしいことを伝える「家事」「育児」カードです。
自分の状況やお願いしたいことをこんな風に記入して、家族に渡すだけ。
お願いしたいことがシンプルに整理された表になっているので、パパや家族に状況をわかりやすく伝えることができます。周囲もこれを見れば今必要なことが一発でわかるため、育児中のコミュニケーションツールとしてとても便利です。
たきれいさんは、ご自身も3人のお子さんを育てるママ。このカードもご自身の育児体験から生まれました。
子どもが1歳になるまでは、慢性的な睡眠不足に悩まされていたそうで…。
「疲れすぎて頭が回らず、夫に仕事帰りに買い物を頼んだり、私や子どもの体調不良を伝えたい時に説明するのも億劫で、結局全部お任せにしてしまっていました。そうするとやって欲しいことをやってもらえなかったり、夫婦で時間差で風呂掃除をしてしまったりと、仕事で疲れている夫にも無駄な労力を使わせてしまいました。でも当時はSOSカードがあれば…ということも思いつけませんでした。最近、義弟夫婦に新しい家族が増えたことをきっかけに”こんなカードがあったら
役に立つのでは”と思って作りました」とたきれいさん。
夜中の授乳や夜泣きで睡眠不足だったり、子どもの世話に疲労困憊だと、朦朧として言葉が出てこなかったり、やるべきことがあるはずなのにすぐ出てこないという状態に陥ってしまいがち。そんなママにも見やすく、かゆいところに手が届くような内容なのは、実際の体験を生かして作られた仕様なんですね。
これらのカードは、コンビニのコピー機を使うプリントサービスを利用して1枚20円で印刷ができます。詳細な印刷方法はたきれいさんのホームページで解説されています。
プリントアウトした後に、パパにカードについて説明する時間をとったり、互いに項目の調整などができるとスムーズに導入できそうです。また、パパや家族に渡すだけでなく、ベビーシッターや家事サービスなどを利用する際にも使えそうです。